東ソー:生産設備に「大きな被害」、事業所火災で-従業員1人死亡

総合化学企業東ソーは14日、アジ ア最大級の苛性ソーダ・塩ビモノマーの生産能力がある南陽事業所(山 口県周南市)で発生した火災により、塩ビモノマー生産設備が大きな被 害を受けたことを明らかにした。出火原因などの確認が出来ない限り、 生産再開はしない方針だ。

南陽事業所の第二塩ビモノマー製造設備で13日午後3時24分、火 災が発生した。すでに鎮火の状態だが、行方不明の従業員1人の死亡が 確認された。会見した東ソーの鯉江泰行常務は、人的ミスか設備不具合 か出火原因は不明だと述べた上で、生産設備に「大きな被害を想定して いる」と述べた。安全確認などができない限り再稼働はしない。

塩ビモノマーは塩ビ樹脂の原料で水道管の配管や塩ビサッシなどに 使われる。売上高は国内首位でグループ会社大洋塩ビや徳山積水工業、 中国などの海外グループ会社に製品を供給している。午前の東ソー株は 一時前週末比16円(7.0%)安の213円まで下落、東日本大震災後の3 月15日に付けた安値以来の水準に下がった。

会見した宇田川憲一社長は、塩ビモノマー製造設備は第一と第三も 稼働を停止していると述べ、「東日本大震災の復興需要で必要となる塩 ビで皆様にご迷惑をおかけしないよう努力していく」と話した。被害額 については見通しが分かり次第開示する方針だ。有毒な塩化水素ガスが 煙と一緒に拡散する恐れがあるとして地元住民に呼びかけていた屋内待 機はすでに解除されている。

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