【個別銘柄】オリンパス、東ソ、日新鋼と日金工、ひらまつ、太平電

きょうの日本株市場で、価格変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

オリンパス(7733):制限値幅いっぱいのストップ高となる80円 (17%)高の540円。12日付の毎日新聞朝刊は、オリンパスが近く過 去20年分の有価証券報告書の訂正を提出する方針を固め、これを受け 証券取引等監視委員会は旧経営陣の個人による企業買収をめぐる不正 疑惑と、会社が問われる有報虚偽記載問題を切り離し、虚偽記載は課 徴金などの行政処分にとどめる方向で検討に入るもようと報じた。こ のため、同社は上場維持となる公算が出てきたとも伝えており、上場 廃止を回避できるとの見方から買いが殺到した。

東ソー(4042):4.4%安の219円。アジア最大級の苛性ソーダ・ 塩 ビモノマーの生産能力がある南陽事業所(山口県周南市)で13日午後 に発生した火災により、塩ビモノマー生産設備が大きな被害を受けた。 14日午前に会見した鯉江泰行常務らの説明によると、出火原因などの 確認が出来ない限り、生産再開はしない方針で、今後の業績に悪影響 が及ぶと警戒された。

日新製鋼(5407)、日本金属工業(5479):午後1時46分以降、両 銘柄とも売買が一時停止され、停止前に日新鋼は5.5%高の116円、 日金工は13%高の78円を付けていた。両社は来秋をめどに経営統合 を検討している、と朝日新聞電子版がきょう午後1時40分すぎに報道。 実現すれば、ステンレス鋼生産で国内最大手クラスになるといい、シ ェア拡大や競争力の向上を期待する買いが入った。日新鋼は、日金工 とはステンレス熱間圧延工程の生産委託などの事業面での連携を従前 から行っているが、報道内容のような経営統合に関し、現時点では具 体的に決定している事実はないとの声明を発表した。

資源関連株:三菱商事(8058)が2.1%高の1579円、三井物産 (8031) が1.5%高の1157円、住友金属鉱山(5713)が1.4%高の1012円など。 ニューヨーク商業取引所の原油先物12月限は11日、前日比1.2%高 の1バレル=98.99ドルと7月26日以来の高値に上昇。ロンドン金属 取引所(LME)の銅やアルミ、ニッケル、鉛、亜鉛、スズ価格で構 成されるLMEX指数も同日、前日比1.8%高と反発し、市況高が関 連企業の収益にプラスの影響を与えるとみられた。

半導体関連株:大日本スクリーン製造(7735)が2.6%高の553 円、新光電気工業(6967)が1.7%高の525円、アドバンテスト(6857) が2.8%高の839円など。11日の米国株市場では、8-10月期(第3 四半期)の好決算を受けたエヌビディアが買われた影響などで、半導 体株の値動きを示すフィラデルフィア半導体指数(SOX)が前日比

3.5%上昇し、終値で10月27日以来の上昇率を記録した。業績や株価 の先行きに対する過度な不安が後退した流れを東京市場も受けた。

東邦チタニウム(5727)、大阪チタニウムテクノロジーズ (5726): 邦チタが3%安の1556円、大阪チタニが5.1%安の3950円。野村証 券は14日、両社の投資判断を「中立」から「ウエート下げ」に引き下 げた。足元でチタン鉱石の需給ひっ迫が予想以上に強まり、チタン事 業のマージン改善には少なくとも2、3年は要すると見ており、利益 成長は短期的には市場予想を下回ると指摘した。

設備投資関連株:安川電機(6506)が4.6%高の662円、ファナ ック(6954)が3.6%高の1万2810円、オークマ(6103)が3.7%高 の565円など。内閣府がきょう午前8時50分に発表した7-9月の実 質国内総生産(GDP)速報値では、民間企業の設備投資が前期比

1.1%上昇しており、設備投資減速に対する過度な懸念が和らいだ。

ガラス株:日本電気硝子(5214)が3.3%高の724円、旭硝子 (5201) が2.1%高の632円など。年末商戦の動向次第でフラットパネルが在 庫不足になる可能性がある中、テレビやパソコンなどのディスプレイ の販売が伸長した場合、ディスプレイ用のガラス板を製造する米ガラ ス大手のコーニングの株価が20%以上上昇する可能性がある、と米経 済誌バロンズが12日に報道。国内ガラスメーカーにも収益改善を期待 する買いが入った。

みずほフィナンシャルグループ(8411):2%高の103円。2013 年度上期予定のみずほ銀行とみずほコーポレート銀行の統合計画で、 15年度末までに人員3000人を削減する、と12日付の日本経済新聞朝 刊が報道。今後4年で、年1000億円の収益改善効果を生み出す計画と いい、経営効率化を見込む買いが先行した。

ソニー(6758):1.4%高の1373円。ソニー率いる企業連合が、英 EMIの音楽出版事業を米銀シティグループから22億ドル(約1700 億円)で買収することで合意したことが11日に判明。今後の業績貢献 を見込む買いが先行した。

ひらまつ(2764):19%高の6万3400円。発行済み株式総数の

3.34%に当たる5000株、金額で4億円を上限に自社株買いを行うと 11日に発表。取得期間は12月1日から来年3月末まで。同時に発表 した11年9月期の連結営業利益はフランス、イタリアの各レストラン が安定的に伸び、前の期比16%増の16億4800万円だった。12年9月 期は前期比12%増の18億5300万円を見込む。

太平電業(1968):11%高の553円。発行済み株式総数の2.5%に 当たる100万株、金額で7億円を上限に自社株買いを行うと11日に発 表。期間は18日から12年3月23日まで。また同時に示した新しい 12年3月期業績予想では、火力発電所復旧工事などの集中工事で、閑 散期である夏季の定検工事稼働率が上がったほか、採算管理の徹底で 連結営業利益を前期比84%増の42億円と、従来計画の16億円から増 額。当面の株式需給の好転と足元の好業績を評価する買いが入った。

アイロムホールディングス(2372):9.1%安の3860円。第2四半 期に事務所移転に伴う諸費用など事業構造改善費用を特別損失として 計上するほか、固定資産の減損損失を行う関係で、12年3月期の連結 純利益予想を前期比74%減の6000万円と、従来計画の2億9000万円 から下方修正すると11日に発表した。

ミサワホーム(1722):6.6%高の504円。住宅取得に対する政府 の優遇制度が一部延長される見込みのほか、同社が原告となった訴訟 の和解に伴う受取和解金の計上で、12年3月期の連結純利益予想を前 期比92%増の60億円と、従来計画の40億円から増額修正すると11 日に発表。利益水準の高まりを好感する買いが膨らんだ。

百十四銀行(8386):5.9%高の324円。発行済み株式総数の0.64% に当たる200万株、金額で8億円を上限に自社株買いを行うと11日に 発表。取得期間は14日から来年1月末まで。同時に、与信費用の抑制 などが寄与するとし、12年3月期の業績予想を増額。連結純利益は従 来予想を16億円上回り、前期比36%増の71億円を見込む。

マツモトキヨシホールディングス(3088):4.5%高の1524円。4 -9月期の連結純利益は前年同期比2.4倍の44億円になったと11日 に発表。第1四半期に花粉症関連商品、第2四半期には節電関連、熱 中症対策商品の販売が伸びた。12年3月期連結業績予想は据え置き。 純利益は前期比22%増の89億円を見込む。

THK(6481):2.5%高の1466円。ゴールドマン・サックス証券 は11日、投資判断「買い」を確認し、目標株価を1700円から1750 円に引き上げた。単独受注が10月でほぼ底打ちし、11月以降は緩や かな回復局面に入ると会社側が示唆しているほか、9月末時点で受注 残高を約2カ月分保有していることから、業績に対する悲観論は不要 との見方を示した。

丸紅(8002):2.3%高の452円。パプアニューギニアで液化天然 ガス(LNG)権益などを取得する、と13日付の日経新聞が報道。同 国初のLNG事業に参画するJX日鉱日石開発の現地子会社21%出 資する。取得額は約230億円という。

ドリームインキュベータ(4310):6.1%高の5万9000円。既存顧 客の大企業の戦略コンサルティング売り上げが堅調に推移し、4-9 月期の連結営業利益は前年同期比3倍の3億9500万円だったと11日 に発表。足元の業績堅調を評価する買いが優勢となった。

デジタルガレージ(4819):6.4%高の26万3900円。ウェブマー ケティング、Eコマースの決済ソリューションなどの好調に支えられ、 7-9月期(第1四半期)の連結営業損益は4億3700万円の黒字と、 前年同期の2億200万円の赤字から改善したと11日に発表。前期比 10倍の13億5000万円とする12年6月期予想に対する進ちょく率は 32%に達し、業績上振れを見込む買いが入った。

ユビテック(6662):9.3%安の3万7850円。自社開発製品のカー ソリューション事業で一部製品の単価下落、震災による納品遅延の影 響があったほか、携帯電話の評価業務の受注減などで、7-9月期(第 1四半期)の連結営業利益は前年同期比77%減の1500万円だったと 11日に発表。前期比22%増の4億5000万円を見込む12年6月期予想 は維持しており、計画未達を懸念する売りが先行した。

ディジタルメディアプロフェショナル(3652):3.1%高の1380 円。先端グラフィックIP(設計図)が富士通セミコンダクターのS oC(System on Chip)プラットフォームに採用された、と14日朝に 発表。今後の収益貢献や採用の広がりを見込む買いが入った。

日本ファルコム(3723):16%安の2万810円。12年9月期の営 業利益は前期比53%減の2億5000万を計画する、と11日に発表。前 期順調に販売を伸ばしたゲームソフト「軌跡」シリーズの拡販に取り 組むものの、今期の売り上げ見込みは下半期の比率が高いという。11 年9月期は前の期に比べ86%増の5億3300万円だった。

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