欧州債(11日):イタリア債続伸、上院が緊縮策可決-スプレッド縮小

11日の欧州債市場でイタリ ア国債が続伸。同国上院が投資家の信頼回復を目指した財政緊縮法案 を可決し、新政権樹立への道を開いたことが背景にある。

イタリア10年債のドイツ10年債に対する利回り上乗せ幅(ス プレッド)は縮小した。暫定政権の首班にはマリオ・モンティ元欧州 委員が指名されるとみられている。イタリア政府は最大30億ユーロ の5年債入札を14日に実施する。この日の取引では、フランスとオ ーストリア国債のパフォーマンスがドイツ国債を上回った。

ロイズ・バンク・コーポレート・マーケッツの金利ストラテジス ト、アレサンドロ・マーキュリ氏は「イタリアには実務型政権の処理 能力が高いという評判がある」と述べ、「市場は今のところは極めて 満足しているので、スプレッド縮小が続く公算は大きい」と付け加え た。

ロンドン時間午後4時19分現在、イタリア10年債利回りは前 日比42ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の

6.46%。10日は36bp下げた。同国債(表面利率4.75%、 2021年9月償還)価格はこの日、2.680上げ88.365。2年債利 回りは前日比54bp低下し5.79%。イタリア10年債と独10年 債のスプレッドは50bp縮小し461bpとなった。

フランス国債と独国債のスプレッドは18bp縮小し151bp。 格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が10日にフ ランスの最上級格付けの引き下げを示唆する誤った情報を契約者に配 信し、その後これを訂正したことが手掛かり。

オーストリア国債のドイツ国債に対するスプレッドは7bp縮ま り149p。独10年債利回りはこの日、10bp上げ1.88%となっ た。

ブルームバーグと欧州証券アナリスト協会連合会(EFFAS) がまとめた指数によると、ドイツ国債の年初来のリターン(投資収益 率)はプラス8.9%。米国債はプラス8.8%。これに対しイタリア 国債はマイナス9.3%、ギリシャ国債はマイナス53%。フランスと ベルギーの国債はほぼ変わらずとなっている。

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