巨人清武代表:球団人事で渡辺会長暴挙-GM無視、ファン裏切る

プロ野球読売巨人軍の清武英利球 団代表兼ゼネラルマネジャー(GM)は11日の緊急会見で、渡辺恒雄 会長が人事でGM制度をないがしろにし、ファンをも裏切る暴挙をした との声明を出した。すべての企業に要求されるコンプライアンス(法令 順守)を最高権力者の渡辺氏が破ってはならないとしている。

具体的には、一軍ヘッドコーチに岡崎郁氏が内定して渡辺氏にも了 承を得ながら、渡辺氏から「ヘッドコーチは江川卓氏とし、交渉も始め ている」と9日言われたことを示した。GMは球団人事権や補強・編成 の権利を持っている。渡辺氏はそれを「鶴の一声」で覆そうとし、記者 に対しても、了解はしておらず「俺は知らん」などと語ったという。

また桃井恒和オーナー兼社長が7日付でオーナー職を突然、代表権 のない渡辺氏から剥奪されたことも示した。その上で声明では「大王製 紙やオリンパスのように企業の権力者が内部統制やコンプライアンスを 破ることがあってはならない」と強調した。清武氏は渡辺氏と9日に会 談して翻意を求めたが聞き入れられず、やむなく会見した。

会見に同席した吉峯啓晴弁護士は「オリンパスで問題を指摘した前 社長が解任されたようなことがあってはならない」と述べた。さらに清 武氏にとって今後人事面での不利があれば「しかるべき措置をする」と も語った。

清武氏の会見予定を示したFAXには会見について、巨人軍のコン プライアンス上の重大な件でプロ野球界のルールに関わり、内容的に場 所は文部科学省が妥当だと記されていた。この予定を受けて読売新聞グ ループの日本テレビ放送網の株価は一時4.4%安まで下落した。東京ド ーム株も12%安まで下がった。

2社の株価は会見内容を受けてともに下げ幅を縮小した。終値は日 本テレビが前日比80円(0.7%)安の1万1110円、東京ドームは同7 円(4.1%)安の165円。

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