イタリアの銀行押しつぶす国債市場の「大虐殺」-ECB資金供給急増

【記者:John Glover and Elisa Martinuzzi】

11月11日(ブルームバーグ):イタリア国債の利回りが7%を突破 してユーロ導入後の最高水準に達し、欧州最大の債券発行国であるイ タリアの金融システムが揺さぶられる中で、欧州中央銀行(ECB) から同国の銀行への資金供給額が過去最大の規模に膨らんでいる。

イタリア銀行(中央銀行)のデータによれば、ECBから同国の 金融機関への資金供給額は10月末時点で1113億ユーロ(約11兆7500 億円)に上り、6月の413億ユーロ、9月の1047億ユーロと比べて急 増している。

イタリアの5大銀行であるウニクレディトとインテーザ・サンパ オロ、モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ、バンコ・ポポラーレ、 ウニオネ・ディ・バンケ・イタリアーネだけで9月は全体の資金供給 額の61%を占め、1月のほぼ倍の割合に拡大した。

英ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS) のクレジットストラテジスト、アルベルト・ガロ氏(ロンドン在勤) はインタビューで、「銀行は綱渡りのレバレッジ解消を進めている」と 指摘。仏ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、スキ・マン氏は「イ タリアの銀行は国債市場の『大虐殺』で押しつぶされている。状況は さらに悪化する恐れがある」と警告する。

イタリア中銀によれば、同国の上位32行は来年、債務残高の3.2% に相当する約880億ユーロ相当の償還期限を迎える。ブルームバーグ のデータによると、イタリア政府も来年、過去最大の約3070億ユーロ 相当の国債償還を予定しており、イタリアの銀行はこのタイミングで 借り換えを余儀なくされることになる。

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