英首相、ユーロ圏救済基金でのECBの役割拡大の必要性を指摘

キャメロン英首相は、ユーロ圏 の救済基金を支えるために欧州中央銀行(ECB)が同中銀の資源を 活用し、域内の規模が比較的大きい国を救済できる能力を基金に持た せるべきだとの見解を示した。

キャメロン首相は10日にロンドンで講演し、「ユーロ圏の首脳 が単一通貨を救いたいのなら、ユーロ圏の機関が一緒に今すぐ行動し なければならない」と述べ、「遅らせれば遅らせるほど、危険は増大 する」と警告した。

イタリアの10年債利回りは9日に7%を突破。ギリシャとポル トガル、アイルランドが資本市場から締め出され国際支援の要請を余 儀なくされた水準に達した。3カ国の債務合計を上回る1兆9000億 ユーロ(約200兆円)の債務を抱えるイタリアは来年、約2000億ユ ーロの国債償還を控えている。

キャメロン首相の発言は、ユーロをめぐる投資家の信頼の回復で ECBを利用するようメルケル独首相に圧力を強めることが狙い。キ ャメロン首相は南欧諸国に広がるソブリン債危機が英国の成長見通し に打撃を与え、脆弱(ぜいじゃく)な英経済を再びリセッション(景 気後退)に陥れかねないと懸念している。

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