バンコク:ネズミが感染源の疾病増加へ懸念強まる-洪水被害長期化で

洪水被害に苦しむタイの首都バ ンコクの当局者は、ごみの撤去に向け住民への費用の支払いを開始し た。洪水被害を受けた地域でネズミに関連した致命的となり得る疾病が 増加していることが、医師らの報告で明らかになったためだ。

バンコク市当局は、10日から60日間の市内のごみの撤去費用とし て1日当たり300バーツ(約750円)を支払う予定。市内のごみの量 は通常、1日当たり8000トン。ウィッタヤ・ブラナシリ保健相は9日、 ネズミの尿に汚染された水の中で繁殖する細菌による感染症、レプトス ピラ症に感染した7人が治療を受けていると発表した。これを受け、未 回収の生ごみに巣くう害獣が増加している可能性があるとの懸念が強ま っている。

タイの疾病対策局のポーンテップ・シリワナランスン局長は「食料 を求めてネズミが歩き回るような状況にはなってほしくない。早急にご みを処理しなければならない」と述べた。

タイでは1942年以降で最悪の洪水との闘いが15週目に入り、伝 染性感染症増加に対する不安の声が高まっている。保健省の今週の発表 によると、過去1カ月間にアユタヤ、ノンタブリー、パトゥムターニー の3県にある127カ所の避難所で治療を受けた患者の数は、インフルエ ンザが4684人、下痢が828人、結膜炎が246人となっている。

ポーンテップ局長は8日のインタビューで「感染症の治療と対策に 当たる移動チームの派遣を増やしている」と述べた。

同局長によると、これまでのところ、避難所で報告されている主な 疾病は、汚水に触れたことが原因とみられる風邪と足の皮膚病。レプト スピラ症は細菌が水中で約1カ月間にわたって生存する可能性があるた め、最も懸念されている。

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