スペイン経済:7-9月に停滞、債務危機からの防衛さらに困難に

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スペイン経済は7-9月(第 3四半期)に停滞した。同国やイタリアの国債利回りを過去最高に押 し上げたソブリン債危機から自国を守る取り組みがさらに困難になっ た。

スペイン統計局(INE)が11日発表した7-9月期国内総生 産(GDP)速報値は前期比で変わらず。前年同期比では0.8%増 加した。4-6月(第2四半期)のGDPは前期比0.2%増だった。 スペイン銀行(中央銀行)が10月31日示した7-9月期GDP見 積もりは前期比変わらず、前年同期比0.7%増だった。

欧州連合(EU)の欧州委員会は10日、スペインの景気停滞が 同国の財政赤字目標を脅かしていると指摘。同国が債務危機の犠牲に ならないようにするには、今月20日の総選挙後の政権は歳出削減を 加速する必要がありそうだ。世論調査によると勝利の公算が大きい野 党・国民党(PP)は、増税や年金削減の実施抜きに借り入れコスト を抑え最上級格付けを取り戻すと公約している。

キャピタル・エコノミクス(ロンドン)の欧州エコノミスト、ベ ン・メイ氏は、GDP統計について「スペインが苦戦し、10-12月 (第4四半期)でなければ来年初めにもリセッション(景気後退)に 逆戻りするとの当社の見方を強めた」と述べ、「失業率は25%を突 破するだろう」と付け加えた。

スペイン10年債のドイツ10年債に対する利回り上乗せ幅(ス プレッド)は408.8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) と、前日の408.6bpから拡大。欧州中央銀行(ECB)の国債購 入による支援にもかかわらず、スペイン10年債利回りは5.9%と、 8月5日以来の高水準となっている。

欧州委はスペインの今年と来年の経済成長率をそれぞれ0.7% と予想している。

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