バーナンキFRB議長:米国債は依然「避難先」、格下げの打撃小さい

バーナンキ連邦準備制度理会 (FRB)議長は、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ (S&P)が今年8月に米国の格付けを引き下げたものの、投資家に とっては今でも米国債が資金の「避難先」であることに変わりないと の見解を示した。

バーナンキ議長は10日、テキサス州エルパソでのタウンホール 形式の会議で講演。質疑応答の中で、「投資家は格下げにおじけづい て逃げ出したりしなかった」と述べ、8月の格下げやその他格下げの 可能性は米経済に「大きな打撃」を与えていないと続けた。その上で 同議長は、米国政府は社会保障給付や医療関連コストが増加する中で 国家債務を維持可能な水準に戻す道筋を付けるべく措置を講じる必要 があると述べた。

連邦政府債務の上限引き上げをめぐる今年の党派間論争をきっか けにS&Pは米国を格下げしたものの、金融市場では同国のデフォル ト(債務不履行)懸念を引き起こさなかった。米国債は7-9月(第 3四半期)のリターンがプラス6.4%と、2008年10-12月(第4 四半期)以来最高を記録。一方、米国株の指標のS&P500種株価指 数は同四半期に14%下落した。

バーナンキ議長はまた、欧州債務危機などの問題への懸念で金融 市場のボラティリティ(変動性)が高まるといつも「米国債が買われ るのは、世界で最も安全で流動性の高い投資先の一つだという見方が 理由だ」と指摘した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE