欧州委:ユーロ圏12年成長率予測0.5%に下方修正-景気後退リスク

欧州連合(EU)の行政執行 機関、欧州委員会はユーロ圏の来年の成長率を0.5%と予想、従来 見通しの3分の1以下に引き下げた。リセッション(景気後退)のリ スクがあるとの認識も示した。

欧州委が10日発表した報告によると、2011年の成長率は

1.5%、12年は0.5%の見込み。従来はそれぞれ1.6%と1.8% の成長を見込んでいた。13年は1.3%成長を予想している。

債務危機が深刻化する中で、欧州経済はリセッションへと向かい つつある。欧州委は経済縮小のリスクは「無視できない」とし、財政 危機を主な脅威の一つに挙げた。

レーン欧州委員(経済・通貨担当)はこの日、ブリュッセルで記 者団に「残念ながら見通しは暗い」と語った。「景気予測は実際、最 後の警告だ。回復は今や止まった。断固とした行動がなければ新たな リセッションのリスクがある」と述べた。

ユーロ圏全体の債務は12年に平均でGDPの90.4%と、11 年の88%から増大する見込み。13年の平均は90.9%と見込まれ る。財政赤字は今年がGDPの4.1%と予想されている。12年は

3.4%に縮小する見込みなものの、依然としてEU規則の上限である 3%を上回る。

ギリシャの政府債務は12年にGDPの198.3%に達し、イタ リアは今年と来年ともに120.5%の見込み。

ユーロ圏の平均インフレ率は今年が2.6%、12年が1.7%と 予想される。従来予想はそれぞれ2.6%と1.8%だった。

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