英中銀:資産買い取り計画を2750億ポンドで維持-金利据え置き

イングランド銀行(英中央銀 行)は10日の金融政策委員会(MPC)で、資産買い取りプログラ ムの規模を2750億ポンド(約34兆円)に維持することを決めた。 欧州債務危機の英国への影響波及を抑えるため先月は同枠を拡大して おり、その効果を見極める姿勢だ。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査では、 38人全員がキング総裁ら9人から成るMPCが資産買い取り枠を 2750億ポンドで維持すると見込んでいた。MPCは先月、買い取り 枠を750億ポンド拡大した。

英中銀は政策金利であるレポ金利については過去最低の0.5% に据え置いた。エコノミスト調査で52人全員が予想した通りだった。

欧州債務危機はイタリアにも拡大し、英景気回復に脅威となって いる。欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会はこの日公表し た経済見通しで、英経済が「少なくとも向こう数四半期のいずれかで」 マイナス成長となるリスクがあるとの見方を示した。英中銀は来週、 最新の景気見通しを明らかにする。

英中銀の元当局者で現在はBNPパリバのエコノミストを務める デービッド・ティンズリー氏は「中銀の量的緩和拡大措置はこうした 下振れ材料を既に織り込んでおり、見通しを下方修正する見込みだ」 と述べ、「来週発表する内容は恐らく一段の緩和を示唆するだろう」 と続けた。

今月1日公表の国内総生産(GDP)統計によると、英経済は7 -9月(第3四半期)に0.5%のプラス成長となった。一方、先週 発表された調査では、10月に製造業活動が過去2年4カ月で最大の 落ち込みとなったほか、サービス業も伸び悩んだことが示された。

ウィリアム・モリソン・スーパーマーケッツのダルトン・フィリ ップス最高経営責任者(CEO)はこの日、同社は「全体的な経済環 境に慎重」で、「厳しい」年末商戦を見込んでいると語った。

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