デリバティブのトレーダー、銀行貸し出し意欲後退を予想-欧州危機で

デリバティブ(金融派生商品)の トレーダーらは、欧米の銀行の貸し出し意欲が後退すると予想してい る。ユーロ圏の債務危機が悪化の兆しを見せる中で、金融機関がバラ ンスシートの立て直しに動いていることが背景にある。

ドル建てのロンドン銀行間取引金利(LIBOR)とオーバーナ イト・インデックス・スワップ(翌日物無担保コールレートと固定金 利を交換する金利、OIS)のスプレッドは、銀行の貸し渋りの度合 いと短期金融市場での資金の調達しやすさを示す。UBSのデータに よれば、同スプレッドのフォワードであるFRA・OISスプレッド は9日、56ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と2010年6 月以来で最も拡大した。

英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RB S)のRBSセキュリティーズのデリバティブ戦略責任者、エリック・ ヒラー氏(シカゴ在勤)は「ユーロ圏の債務危機で恒久的な解決策が 見いだされず、銀行の資金調達の問題が大きくなる可能性を織り込む フォワードのリスクプレミアムが拡大している」と指摘。「LIBOR は再び上昇しており、フォワード市場は、緊張が緩和しない場合、状 況がどこまで深刻化するだろうかと考えを巡らせている」と述べた。

英国銀行協会(BBA)によると、9日のドル建て3カ月物LI BORは0.449%、LIBOR・OISのスプレッドは34.9bpだっ た。

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