【個別銘柄】輸出、資源、機械、日揮、千代建、トレンドM、浜ゴム

きょうの日本株市場で、株価変動 材料があった銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連株:トヨタ自動車(7203)が前日比1.7%安の2499円と 終値で年初来安値を更新、キヤノン(7751)が2.3%安の3365円、ソ ニー(6758)が4.7%安の1322円と軒並み下げた。欧州の決済機関L CHクリアネットがイタリアの7-10年債を取引する顧客に求める 証拠金を引き上げるとしたため、9日の同国10年物国債利回りは7% を超え、ユーロ導入以来の最高を更新した。為替市場ではユーロ・円 相場が1ユーロ=105円台前半まで円高が進み、電機や自動車株に収 益悪化を懸念する売りが広がった。

資源関連株:国際石油開発帝石(1605)が6.2%安の51万4000 円、住友金属鉱山(5713)が3.2%安の998円、三菱商事(8058)が

4.8%安の4560円など。欧州債務危機が悪化しているとの懸念が強ま り、9日のニューヨーク原油先物相場は6営業日ぶりに反落。銅や金 先物も下げ、資源関連企業の収益に今後悪影響が及ぶとみられた。

機械株:コマツ(6301)が5.1%安の1898円、東芝機械(6104) は5.5%安の380円など。きょう朝方発表の9月の機械受注統計では、 民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」が前月比

8.2%減と、減少率はエコノミスト予測の中央値7.1%減を上回った。 内閣府は機械受注の基調判断を下方修正し、設備投資の先行き不安が 広がった。設備投資関連では、電機セクターのファナック(6954)も

4.1%安の1万2280円、横河電機(6506)も4.1%安の629円。

日揮(1963):午後に急落し、10%安の1980円。為替差損が膨ら むことなどで、2012年3月期の連結純利益予想は従来比7.1%減の390 億円(前期比53%増)になりそう、ときょう午前11時半に発表。ブ ルームバーグ・データによるアナリスト18人の予想平均436億円を下 回る。年間配当計画も1株当たり38円50銭に減額(従来41円50銭)。

千代田化工建設(6366):午後急落し、6.9%安の820円。午後零 時に4-9月期決算発表と併せ、12年3月期業績予想を据え置いた。 通期の連結営業利益は前期比37%減の110億円を計画。ブルームバー グ・データによると、アナリスト17人の同利益予想平均は128億円で、 上振れが見込まれていた。

伊藤ハム(2284):5%高の292円。発行済み株式総数の4.1%に 当たる1000万株、金額で30億円を上限に自社株買いを行うと午後2 時すぎに発表。同時に示した4-9月期の連結営業損益は5億300万 円の黒字(前年同期は4億4400万円の赤字)だった。株式需給の改善 期待などを期待した買いが集まった。

光通信(9435):5.5%高の1853円。発行済み株式総数の1.91% に当たる100万株、金額で15億円を上限に自社株買いを行うと午後零 時に発表。同時に示した4-9月期の連結営業損益は77億円の黒字 (前年同期は15億円の赤字)だった。株式需給の好転や業績改善を評 価する買いが広がった。

リンテック(7966):6.3%安の1438円。12年3月期業績予想の 下方修正を発表した午後1時以降に一段安となった。通期連結純利益 は従来比28%減の94億円(前期比31%減)の見通し。太陽電池用バ ックシートや液晶関連粘着製品の需要低迷、円高の長期化、タイ洪水 によるサプライチェーン寸断などが響くという。

横浜ゴム(5101):7.9%安の398円。11年12月期(決算期変更 で9カ月決算)の連結純利益予想を従来比23%減の85億円に減額修 正する、と午後1時に発表。円高や原材料価格高騰が想定以上に推移 していることが響くという。ブルームバーグ・データによるアナリス ト4人の予想平均値は118億円だった。

富士通(6702):3.6%安の398円。大量アクセスによるサイバー 攻撃を受け、同社が管理する福岡県など10県、合計約200自治体のホ ームページに障害が9日午後2時前ごろから10日午前3時半すぎま で断続的に行ったことが分かり、今後の対策費用の発生などを懸念す る売りが広がった。

野村ホールディングス(8604):3.1%安の247円。米系格付け会 社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは9日、野村HLDの 「Baa2」の債務 格付けを引き下げ方向で見直しの対象にした、と 発表。野村では、ムーディーズの判断について誠に残念とし、引き続 き顧客への付加価値提供を図り、強固な顧客基盤と財務基盤を活用し て収益拡大に努めるとしたプレスリリースを発表した。

大和証券グループ本社(8601):3.5%安の252円。ムーディーズ・ インベスターズ・サービスは9日、大和証Gのシニア無担保債務格付 けを「Baa2」 から「Baa3」に格下げしたと発表。見通しはネ ガティブ。大和証Gは、ムーディーズによる格下げについて、誠に遺 憾との声明を発表。一方で、現在取り組んでいる収支改善計画をさら に加速させることで早期の黒字化を実現する、との方針を示した。

オリンパス(7733):終日売り気配を続けた後、100円(17%)安 の484円と3日連続のストップ安(値幅制限いっぱいの下落)配分。 過去の財テクでの損失処理を先送りし、解職された元社長が問題視し た企業買収の費用で穴埋めしていたと8日に発表して以来、不正会計 に伴う上場廃止リスクを懸念する売りが続く。きょうは読売新聞や共 同通信などで、同社の損失隠しの全容解明に向け、警視庁も本格捜査 に乗り出したとも報じられた。

ローム(6963):6.3%安の3750円。12年3月期の連結純損益が 180億円の赤字になる見通し、と9日に発表。従来予想は210億円の 黒字だったが、タイでの洪水被害の影響や想定を超えた円高傾向など を踏まえた。前期は96億円の黒字。ブルームバーグ・データによるア ナリスト18人の予想平均値は134億円の黒字。また、1株当たり50 円を計画していた期末配当を30円に減額した。

トレンドマイクロ(4704):7.8%安の2487円。10-12月の連結 営業利益予想は62億円だった、と9日に発表。三菱UFJモルガン・ スタンレー証券の田中秀明アナリストは、同証予想の69億円を若干下 回りややネガティブな印象、と9日付リポートで指摘。一方、会社側 が今回示した11年12月通期の営業利益計画は263億円で、同証予想 の268億円に対し、サプライズなしとしている。

東邦亜鉛(5707):5.8%安の295円。震災による減産と販売減少、 円高や8月以降のロンドン金属取引所(LME)相場の下落が響いて 大幅減益となった上期動向を踏まえたほか、相場前提を見直した結果、 12年3月期の連結営業利益予想を前期比73%減の23億円と従来計画 の62億円から下方修正する、と9日に発表した。

三井金属(5706):4.5%安の190円。上期の販売減少や震災に伴 う操業休止期間中の固定費を特別損失に計上した影響に加え、非鉄金 属価格など変動要因を見直した結果、12年3月期の連結純利益予想を 前期比39%減の130億円と、従来の175億円から下方修正すると9日 に発表した。

日本海洋掘削(1606):3.8%安の2376円。大和証券キャピタル・ マーケッツは9日、投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「3(中 立)」に、目標株価を3200円から2600円に引き下げた。円高進行など が響き、2013年3月期に今期比減益となる可能性が従来と比べ高まっ た、と指摘している。

イビデン(4062):4.1%安の1710円。CLSAアジアパシフィッ クは9日、投資判断を従来の「アンダーパフォーム」から「売り」に、 目標株価を1900円から1600円に下げた。アナリストのアミット・ガ ーグ氏は、同社がパソコンやDPF(ディーゼル車用黒煙除去装置) 関連主導の事業モデルを携帯端末部品主導に移しており、業績回復ペ ースが市場や会社予想を大幅に下回るとみている。

電通(4324):3.5%安の2236円。広告費の減少が予想されるなど とし、12年3月期の連結純利益は従来計画比15%減の273億円(前期 比26%減)になりそう、と9日に発表。同時に示した10月の単体売 上高は、前年同月比0.1%増だった。

ミスミグループ本社(9962):3.7%高の1720円。発行済み株数の

1.01%に当たる91万株、金額で15億円を上限に自社株買いを行うと 9日に発表。取得期間は10日から12年1月6日。また、今下期から 配当性向を20%から25%に引き上げたことを受け、12年3月期末配 当予想を従来比50銭増の12円30銭(前年同期比1円80銭増)、通期 では同50銭増の22円50銭(前期比2円30 銭増)に変更した。

昭和情報機器(6922):50円(47%)高の156円でストップ高。 キヤノンマーケティングジャパン(8060)が同社を株式公開買い付け (TOB)で完全子会社化する、と9日に発表。買い付け価格は1株 200円、買い付け代金は最大24億円。TOB価格へのさや寄せを見込 む買いが膨らんだ。

ソディックプラステック(6401):50円(38%)高の183円でス トップ高。親会社のソディック(6143)がソディクPを株式公開買い 付け(TOB)で完全子会社化する、と9日に発表。買い付け価格は 1株210円、買い付け代金は最大24億円。TOB価格へのさや寄せを 見込む買いが集まった。

共立メンテナンス(9616):2.1%高の1278円。発行済み株数の

2.22%に当たる32万株、金額で4億円を上限に自社株買いを実施する、 と9日に発表。取得期間は14日から12年1月6日。同時に発表した 4-9月期の連結純利益は、前年同期比82%増の11億4800万円だっ た。据え置いた通期計画(14億3000万円)に対する進ちょく率は80%。

スタジオアリス(2305):7.4%安の1215円。9日に発表した1- 9月期連結決算は、店舗の純増や改装に加え、撮影用衣装に新ブラン ドを導入し、売上高は前年同期比7.7%増える一方、純損失は1500万 円(前年同期7億円)と赤字が続いた。11月前後の七五三時期にこど も写真の撮影が集中するため、第4四半期に売り上げが偏重する傾向 はあるが、24億円と見る11年12月通期の純利益予想は維持。繁忙期 の動向を見極めたいとして、売りが優勢となった。

一建設(3268):7.8%安の1640円。一時1628円と3月16日以来、 約8カ月ぶり安値を付けた。同社は9日、05年4月から経営の指揮を 執っていた小泉公善社長が体制の刷新を図るとして退任、後任社長に 堀口忠美常務が就く人事を発表しており、新経営陣の手腕を見極めた いとして売りが先行した。

オリコン(4800):6.9%安の3万3050円。スマートフォン対応の 先行投資を積極化させたほか、上期前半に広告販売が震災の影響を受 けたことなどで、4-9月期の連結純利益は前年同期比46%減の1億 9600万円だった、と9日に発表。前期比17%減の6億6000万円で据 え置いた12年3月通期計画に対する進ちょく率は30%にとどまり、 計画未達を懸念する売りが広がった。

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