イタリア政府、財政緊縮策の議会通過を急ぐ-国債利回り急伸で

イタリア政府は9日、EU(欧州 連合)と公約した財政緊縮策を盛り込んだ予算関連法案を議会に提出 した。これにより、同法案が週内に可決され、ベルルスコーニ首相が 辞任する可能性も出てきた。

財政緊縮策はトレモンティ財務相が予算修正案の形で上院に提出 した。投資家に対し、イタリアはユーロ圏2位の規模の債務削減に向 け経済改革を実行できると納得させることが緊縮策の狙いだ。上院採 決は11日の見通しで、下院は13日までの通過を目指す。

9日の欧州債市場でイタリア10年債利回りは、ギリシャとポル トガル、アイルランドに国際支援の要請を余儀なくさせた7%水準を 突破した。ベルルスコーニ政権の支持票が過半数割れしたことに加え、 決済機関LCHクリアネットがイタリア国債の取引で顧客に求める預 金の比率(デポジットファクター)を引き上げたことが材料視された。

欧州国際政治経済研究所(ECIPE)のフレドリク・エリクソ ン所長は電話インタビューに応じ、「イタリアは今、死の舞踏のさな かにある」と述べた上で、「市場を沈静化するためにわれわれに必要 なのは、他のユーロ圏指導者からの力強い態度だ。しかしそれは見ら れない」と指摘した。

10年物イタリア国債の利回りは前日比48ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)上昇の7.246%と、1999年のユーロ導入以降 の最高を更新した。5年債の利回りも7%を超え、2年債は10%を上 回った。

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