独財務相:伊政府は必要ならEFSF利用申請を-関係者

ドイツのショイブレ財務相は同国 議員らに、イタリアは必要ならば救済基金である欧州金融安定ファシ リティー(EFSF)からの支援を要請するべきだと語った。ベルリ ンで9日行われた議会委員会に出席した関係者2人が明らかにした。

関係者が匿名を条件に述べたところによると、ショイブレ財務相 は現在のイタリア国債のスプレッド(ドイツ債との利回り格差)につ いて、ユーロ導入前の水準とほぼ一致しており、心配していないと述 べた。さらに、イタリアの政権をめぐる政治的不透明が解消されれ ば、スプレッドは縮小するだろうと語ったという。

過去にアイルランドとポルトガルが支援要請を余儀なくされた際 にも政府高官らは同様の発言をしていた。欧州当局者は昨年11月12 日の電話会議でアイルランドに支援受け入れを強く迫り、その2週間 後に正式な支援要請が発表された。トリシェ前欧州中央銀行(ECB) 総裁によれば、今年に入ってからはポルトガルが、支援を求めるよう に勧められていた。

政権の行き詰まり

ジョー・ベレンベルク・ゴスラーのチーフエコノミスト、ホルガ ー・シュミーディング氏(ロンドン在勤)は、「仮にイタリアが支援 を求める必要に迫られた場合、強化されたEFSFによる支援が防御 の最前線となる公算が大きい。さらにIMFの与信枠も臨機応変に付 け加えられる可能性がある」と述べた。その上で、「これはすぐにも 起こり得る。残念ながら、EFSFとIMFによる支援規模は極度の 不安に駆られている投資家を本当に納得させることができるのか、ま た効果が長く続くかどうかは疑わしい」と続けた。

この日の欧州株式相場と通貨ユーロは下落。イタリア国債利回り はユーロ導入後の最高を更新した。イタリアの政局が不透明感を増し、 ギリシャでは政権が行き詰まりを見せている中、2年にわたる欧州債 務危機は新たな局面に突入した。ユーロ圏3位の経済大国イタリアで はベルルスコーニ首相が辞意を表明したものの、緊縮財政案を法制化 する新政権は未発足で、同国の借り入れコスト上昇には歯止めがかか らない状況だ。

イタリア10年債利回りは49ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01ポイント)上昇し7.23%、2年債利回りは81bp上昇して

7.11%に達している。

原題:Schaeuble Said to Say Italy Should Seek EFSF Aid

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: ニューヨーク 小林 恭子 Kyoko Kobayashi +1-212-617-5230 kkobayashi39@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro アムステルダム 木下 晶代 Akiyo Kinoshita +31-20-589-8544

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