NTT:通期の利益予想を小幅増額、ドコモ上方修正や海外好調で

国内通信最大手NTTは9日、今 期(2012年3月期)利益予想を小幅増額した。携帯電話子会社NTT ドコモがスマートフォン(多機能携帯電話)浸透による収益拡大を理由 に上方修正したほか、昨年に買収した企業との連携好調で、海外事業の 収益拡大が従来計画を1年上回るペースとなっているため。

純利益予想は従来比50億円増額の5450億円。前期比では6.9%増 となる。ブルームバーグ・データによるアナリスト17人の事前予想平 均5503億円は下回った。営業利益予想も100億円増額の1兆2500億 円。売上高については10兆5400億円に据え置いた。

NTTは今期の光ファイバー事業の単年度黒字化などを通じ、営業 利益を来期に1兆3000億円まで増やす計画。三浦惺社長は会見で、今 回の上方修正を踏まえ目標達成への自信を示した。

海外売上高100億ドルの達成目標は、今期へと1年前倒しした。三 浦社長によると4-9月実績は54億ドルと、前期1年間の実績48.5 億ドル(当時の換算で4254億円)をすでに超過。円建てでは為替変動 次第ながら、今期100億ドルを達成できれば「約8000億円」になると の見通しを示した。この規模は今期連結売上高予想の7.6%に当たる。

同社長は、昨年グループに加わったIT(情報技術)システム構築大 手ディメンション・データ・ホールディングスと米ITサービス企業キ ーンの2社が、NTTデータなどと「シナジー(相乗効果)」を創出し ていると強調した。

また、政府放出に対応した自社株買い取りの前提である、保有株の 消却実施が、今月15日に決まったと発表した。自社株買いは発表済み の計画に沿って、2200億円を上限として来年3月末までに行う。

NTTに対する政府の出資比率は昨年11月の消却で、法的に保有 が義務付けられた3分の1を超過。このため2回に分けて放出と買い取 りを行うことが決まっていた。NTTは第1弾である今年7月に、政府 が放出した全株を市場外取引を使って2234億円で買い付けていた。

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