【テクニカル分析】ドルは80円台も、4カ月ぶり高値に基準線が鍵

みずほコーポレート銀行の田中 宏幸チーフテクニカルアナリストによると、ドル・円相場は1ドル= 80円の大台に乗り、約4カ月ぶりの高値をつける可能性がある。

ドル・円相場は先月31日に一時75円35銭に下落し、戦後最安値 を更新。政府・日本銀行の円売り・ドル買い介入により、同日に79円 53銭まで上昇する場面があった。8月4日の前回介入時の高値は80 円24銭だった。10日午前8時20分現在では77円73銭前後。

田中氏は、今回の介入を一目均衡表(日足)で意義づけると、2本 の先行スパンで挟まれた「雲」を下回っていた相場水準がいったん「雲 」を上抜けたため、31日の最安値を底に上昇に転じる可能性が高まっ たと分析。昨年9月以降の3回の介入時とは異なり、相場の潜在的な方 向性を示す基準線が明確に水準を切り上げたとも述べた。

目先の注目点は、ドル・円相場が77円44銭に位置する基準線を 終値ベースで上回り続けられるかだと指摘。「雲」が薄くなる今月下旬 まで同水準を維持できれば、相場は上がりやすくなるという。上値のめ どは8月4日の高値80円24銭を「超えるくらい」と予想した。実現 すれば、7月12日以来のドル高・円安となる。

田中氏は、ドル・円相場が基準線を明確に下回って引けた場合は、 過去3回の介入後と同様、介入時の高値と安値を基準に値動きが徐々に 縮小していく「三角持ち合い」に入ると分析。76円90銭前後にある 「雲」の下限も視野に入り、77円台半ばを挟んで一進一退の展開にな るとの見方を示した。

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