ビクターCDS、清算価格は想定元本の9割超える-償還可能性を反映

日本ビクター社債のクレジット・デ フォルト・スワップ(CDS)の入札が9日行われ、清算価格は想定元 本の93.75%と過去の日本企業の事例で最も高くなった。清算価格は、 清算を想定した債権の回収率を示し、ビクター債の償還可能性が高いと みる投資家が多いことを裏付けた。

対象となったのは、日本ビクターが2007年8月に発行した200億 円の5年債。同社とケンウッドが2008年10月に統合して発足したJV Cケンウッドは、財務の安定性や健全性を高め成長投資を実行すること を理由に、来年8月の満期を一部繰り延べ、期日を分散化することにつ いて、8月に債権者集会の決議を取り付け裁判所の認可も受けた。

国際スワップデリバティブ協会(ISDA)のイベント等決定委員 会(DC)は、経営破たんした日本航空などと事情は異なるが、償還延 期も「リストラクチャリング(債務の条件変更)」に該当し、CDS取 引が決済されるきっかけとなるクレジットイベント(清算事由)に当た ると判断した。

入札を管理するクレディテックスによると、現金決済の場合はCD S(プロテクション)の売り手が額面の6.25%の金額を支払って取引が 終了する。国内企業の入札は過去に4例あり、清算価格は昨年3月のア イフルが33.875%、同4月の日本航空が20%、同10月の武富士が

14.75%だった。

BNPパリバ証券クレジット調査部の野川久芳氏は、高水準の清算 価格になったことについて、社債期間延長というリストラクチャリング によって、「財務リスクが軽減し、社債の償還可能性が高いと投資家が 判断した」と述べた。

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