恐竜の化石市場が活況:ティラノサウルスの歯など高値-新興国も視野

スタンダード・アンド・プアーズ (S&P)の世界ラグジュアリー指数は、過熱する恐竜需要を反映して いない。

S&Pファイナンシャル・サービシズの広報担当マネジャー、デー ブ・ガリーノ氏は「投資可能かどうかが指数構成銘柄の選択の主要な基 準になる」と指摘。「恐竜の皮膚や骨を扱うディーラーは存在するが、 通常、われわれが求めているような大規模で流動性のある企業ではな い」と語る。

ツー・ガイズ・フォッシルズを運営する2人のうちの1人、ハル・ プランディ氏(60)は「市場価値は、1人の人間が1頭の恐竜にどれだ けの資金を支払おうとするかによって決まる」と述べ、S&Pによる自 身の取引への評価を一笑に付す。同氏は1985年からこの事業を手掛け、 ジュラ紀の恐竜の肋骨(ろっこつ)は1本350ドル(約2万7000円)、 白亜紀の恐竜の足指は1本295ドル、カマラサウルスの長さ16フィー ト(約4.9メートル)の尾は2万ドルで販売している。

恐竜の生殖器を市場に供給できるようになれば、ウォール街の認識 は急激に高まると、プランディ氏は予想する。

プランディ氏は「化石化した恐竜の陰茎や膣は発見されていない」 と指摘。「最初にそれを発見した人物は大金を手にするだろうが、どれ ほどの額かは誰にも分からない」とした上で、「これは、中古車販売業 とは違う。ガイドブックはないが、ティラノサウルスの歯は1インチ (約2.5センチメートル)当たり1000ドルで売れる」と述べた。

早い者勝ち

米マサチューセッツ州イーストブリッジウォーターにあるレストラ ン「ジョニー・マカロニ」の近くにあるツー・ガイズ・フォッシルズの ほか、パリのフォーブル・サントノーレ通りに立ち並ぶ洗練された競売 会社、フランスの美術品プロモーター、シルビー・ラジョッテロバグリ ア氏も、富裕層の流行の仕掛け人たちが希少な恐竜を探していると指摘 する。

確かに、2007年には、ハリウッドスターのニコラス・ケイジ氏とレ オナルド・ディカプリオ氏がビバリーヒルズの競売会社IMチェイトで 約6700万年前のティラノサウルスの頭蓋骨をめぐって激しい応札合戦 を繰り広げた。ケイジ氏が27万6000ドルでこの頭蓋骨を勝ち取った。

プランディ氏は「素晴らしい市場だ。早い者勝ちで、新興国に恐竜 を売り込めば格好のビジネスになる。これらの国々の人々はまず、博物 館を建設し、恐竜を展示することを望むだろう」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE