ベルルスコーニ首相:下院採決で絶対過半数届かず-退陣へ圧力

イタリアのベルルスコーニ首相 は8日の下院での採決で、絶対過半数を確保できなかった。会計に関 する形式的な採決は、同首相に対する事実上の信任投票の様相を帯び ていた。絶対過半数を得られなかったことで、首相に退陣を迫る圧力 が高まるのは必至だ。

630議席の下院は賛成308票で2010年度会計報告を承認した。 フィーニ下院議長が明らかにした。同案は10月に初回の採決で否決 され、同月14日の信任投票につながっていた。信任投票ではベルル スコーニ首相が316票を得て信任を勝ち取ったが、その後の造反で 首相を支える議員数は減少した。

最大野党、民主党のベルサニ書記長はベルルスコーニ首相の辞任 を呼び掛けた際、「政府は過半数を握っていない」と指摘。さらに 「イタリアが今後数日内に金融市場にアクセスできなくなる現実のリ スクがあることをわれわれは皆認識している」と述べた。

この日の採決結果を受けてナポリターノ大統領は、再度の信任投 票を呼び掛ける可能性がある。ベルルスコーニ首相は与党議員3人の 造反と6人からの退陣要請にもかかわらず辞任を拒否している。

同首相の下でイタリアは経済改革を実施できないかもしれないと の懸念から、イタリア国債の利回りはユーロ導入後の最高を更新して いる。連立政権の重要なパートナーである北部同盟のボッシ書記長も ベルルスコーニ首相の退陣を呼び掛けたと、同国の通信社ANSAが 報じた。

スタンダードチャータード銀行のエコノミスト、サラ・へウィン 氏は電子メールで「ベルルスコーニ首相の失脚または退陣があって初 めて、イタリアは前に進むことができる。同首相が権力を握っている 限り、政府が改革を断行できるという信頼は生まれない」と述べた。

イタリアの10年国債の利回りは、ギリシャとアイルランド、ポ ルトガルが救済に追い込まれた水準の7%に近づいている。イタリア の債務は1兆9000億ユーロと世界で4番目に大きい。

-Editors: Jeffrey Donovan, Andrew Davis

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