推定価格2億ドルのダビンチの絵画、英ナショナル・ギャラリーで展示

ロンドンのナショナル・ギャラリ ーで9日から始まるイタリア・ルネサンスの巨匠、レオナルド・ダビン チ(1452-1519)の展覧会「Leonardo da Vinci: Painter at the Court of Milan」で、新たにレオナルドの作品であることが解明 された絵画が特別に出品される。

目録によると、この絵画の題名は「Christ as Salvator Mundi(世界の救済者としてのキリスト)」。制作時期は「1499年ご ろ以降」で作者は無条件でレオナルドとされている。1958年にオーク ションで、45ポンド(現在のレートで約5600円)で落札されたが、 現在では2億ドル(約156億円)の価値があると推計される。

通常、慎重な機関として知られるナショナル・ギャラリーが今回、 大胆な措置に踏み切った理由は何だったのだろうか。レオナルドの絵画 は希少で、全て合わせて約15点とされ、学者によってその数は異な る。学界で受け入れられている絵画数に1点加えられるとすれば100年 に一度の出来事だ。では、この展覧会の学芸員であるルーク・シソン氏 にとって、この絵画が正真正銘のレオナルドの作品であると考えられる 決め手は何なのだろうか。

シソン氏はインタビューで、最終的にはナショナル・ギャラリーが 決定することになると述べた。

シソン氏は「本当に正しいと感じている。力強く、並外れており 他の画家の作品には見えない。モナリザや、特にルーブル美術館に所蔵 されている洗礼者聖ヨハネを描いた絵画に通じるものがあり、キリスト に存在感がある。実際にそこにいるかのような感覚と、信じ難いほど遠 く離れているような感覚の両方がある。さらに、綿密な技術と研ぎ澄ま された思考が凝縮しており、レオナルドの作品独自の何かがある」と語 る。

この展覧会はロンドンのナショナル・ギャラリーで9日から2012 年2月5日まで開催される。ナショナル・ギャラリーのウェブサイトは http://www.nationalgallery.org.uk.

(ゲイフォード氏はブルームバーグ・ニュースの美術・娯楽部門の 美術批評のチーフライターです。この記事の内容は同氏自身の見解で す)

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