中国スワップ金利、1年以内の利下げ織り込み開始-クレジット市場

中国のスワップ市場での取引で、 今後1年以内に政策金利が引き下げられる可能性が織り込まれつつあ る。インフレ鈍化が背景にあるが、民間エコノミストの間では利下げ 予想は少数派だ。

1年物のスワップ金利は先月、預金基準金利である3.5%を下回 り、今月7日には3.23%に低下した。両金利の差が0.25ポイント超 となるのは2010年8月25日以来。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた調査では、13社中5社が12 年末前には1年物預金金利に変更はないとし、5社が引き上げを見込 んでいる。引き下げを予想しているのは、建銀国際証券、未来資産証 券(香港)、国泰君安証券。

世界的な需要の落ち込みと消費者物価の上昇鈍化で、中国のスワ ップ金利は過去3カ月間でブラジルを除く主要新興国中、最も大幅な 下げとなった。ブラジルは8月に利下げしている。

ブルームバーグ調査によれば、中国が週内に発表する10月の経済 統計では、インフレ率は5.5%に低下し、輸出は季節要因によるゆが みの影響を除けばほぼ2年ぶりの低い伸びにとどまったもよう。

預金金利の引き下げはないとみているUBSの汪涛氏(香港在勤) は、「成長の勢いが今後数カ月の間に目に見えて衰え、インフレが急速 になくなるだろう」と述べた。汪氏は12年早期に政策の緩和があると 見込んでいるが、当局は基準金利の引き下げではなく、銀行の貸出枠 の緩和や預金準備率引き下げ、財政による景気刺激策で対応する可能 性が高いと想定している。

未来資産の香港在勤アナリスト、ジョイ・ヤン氏は、「中国にとっ て依然として最大の貿易相手である欧州連合(EU)の見通しが極め て不確実だ。危機が悪化する可能性がある」と指摘し、「中国の欧米向 け輸出が今年10-12月(第4四半期)と来年1-3月(第1四半期) にさらに落ち込むと見込んでいる」と述べた。

--Sophie Leung, Li Yanping, Zheng Lifei. Editor: Paul Panckhurst,Sandy Hendry

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 笠原文彦  Fumihiko Kasahara  +81-3-3201-3761 fkasahara@bloomberg.net Editor:Yoshito Okubo 記事に関する記者への問い合わせ先: Sophie Leung in Hong Kong at +852-2977-6126 or sleung59@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Paul Panckhurst in Hong Kong at +852-2977-6603 or ppanckhurst@bloomberg.net

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