イタリア:8日の下院採決は事実上の首相信任投票-与党議員離反続出

イタリアのベルルスコーニ首相は 8日に下院で行われる採決で、政権維持に必要な十分な支持を引き続 き得ており、債務削減と急上昇している国債利回り低下につながる財 政緊縮策を実行できることを示さなければならない。

下院はローマ時間午後3時半(日本時間午後11時半)に2010年 度会計報告に関する採決を行う予定で、ベルルスコーニ首相が定数 630議席の下院で過半数の支持を維持しているかどうかが判明しそう だ。首相への支持を問う採決は、与党議員3人が野党にくら替えし、 他の与党議員6人が首相の辞任を要求した後ではこれが初めて。首相 は316票を確保できなければ信任投票に直面する公算が大きい。

イタリアの10年物国債利回りは7日にユーロ導入後で最高の

6.68%を付けた後、ベルルスコーニ首相が辞任する見通しとの報道を 受けて6.63%に低下した。首相はこの報道をリベロ紙とのインタビュ ーで「事実無根」だと否定、財政緊縮策の議会通過を確実にするため、 自らの意志で信任投票を来週実施する考えを表明した。

RBCキャピタル・マーケッツの欧州金利戦略責任者、ピーター・ シャフリク氏はインタビューで「市場が首相の辞任を望んでいること はかなり明白だ」と述べ、「報道を受けてドイツ国債はすぐに下落しイ タリア国債が反発した。市場の見方はかなりはっきりしている。首相 が退陣すると仮定した場合、その後どうなるかが問題だ」と指摘した。

ベルルスコーニ首相が野党あるいは自身が求めるいずれかの信任 投票で過半数を取れなかった場合、内閣は総辞職することになり、ナ ポリターノ大統領は政党指導者らと協議、多数派による新内閣樹立が 可能かどうかを探ることになる。

同大統領は同時に、経済再建と総選挙準備に向けた役割を果たす 実務内閣の組閣の可能性も検討する。組閣に失敗すれば、総選挙が告 示され、組閣工作の協議終了から2カ月後に投票となる。

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