【個別銘柄】オリンパ、住生活、エルピダ、ゼオン、三井糖、Ⅴテク

きょうの日本株市場で、株価変動 材料があった銘柄の終値は以下の通り。

オリンパス(7733):ストップ安(値幅制限いっぱいの下落)に当 たる300円(29%)安の734円で終え、1995年7月以来の安値に落ち 込んだ。時価総額は1991億円と2000億円割れ。同社は、英ジャイラ ス社や国内3社の買収資金は過去の投資有価証券などの含み損を解消 するためなどに利用されていたことが分かった、ときょう午前8時40 分すぎに発表。第三者委員会への調査協力の過程で判明したとしてお り、これまでの決算の信頼性を懸念する売り圧力が強まった。

住生活グループ(5938):11%安の1551円。7日午後1時に発表 した2012年3月期の業績修正で、純利益は従来の400億円から360 億円(前期比2.3倍)に引き下げられた。野村証券の福島大輔アナリ ストは、経営統合によるシナジーやコスト削減により中期的に利益水 準が向上するとの見方は不変だが、統合基盤の確立には想定よりも時 間を要する見通しになった、と7日付リポートで指摘した。

エルピーダメモリ(6665):10%安の403円。DRAMスポット価 格は7日に0.80ドルと、年初来安値を更新した。みずほインベスター ズ証券の石田雄一アナリストは、タイの洪水被害拡大でハードディス ク駆動装置(HDD)生産に支障が出るとの観測が広がり、パソコン 生産にも悪影響が波及するとの懸念が強いと指摘。DRAM市況が弱 含んでいる間は、エルピダ株の本格的な反発もないとみていた。

日本製鋼所(5631):7%安の480円。上期のコスト削減などが寄 与し、12年3月期の連結純利益は前期比24%減の125億円と従来の 115億円を上回る見通しと7日に発表したが、ドイツ証券の諸田利春 アナリストは7日付のリポートで、4-9月の電力・原子力受注高が 前年同期比84%減の38億円だったと指摘。今後、原子力関連の売上 高は減少に向かうと予測し、現行中期計画での13年3月期の電力・原 子力売上高(705億円)は今後見直されることになろう、とした。

日本ゼオン(4205):5.8%安の651円。高機能材料事業部門で、 汎用樹脂ユーザーの在庫調整の影響などを受けており、12年3月期の 連結純利益は従来予想を5%下回る190億円(前期比3.8%増)にな りそう、と午後零時半に発表。ブルームバーグ・データによるアナリ スト12人の予想平均値217億円も下回り、失望売りに押された。

電気化学工業(4061):4.5%高の301円。発行済み株式の1.83% を上限に9日から自社株買いを実施する方針、とこの日午前11時に発 表。同時に、世界経済の低迷や円高定着で輸出環境が悪化しているこ とが響くとし、12年3月期の連結純利益予想を従来比17%減の150 億円(前期比4.5%増)に変更したが、自社株買いによる株式需給改 善を期待した買いが優勢だった。

シスメックス(6869):6.2%高の2660円。原価低減努力で円高の 影響を補えず、12年3月期の連結純利益予想を前期比0.8%増の115 億円と、従来の130億円から下方修正すると7日に発表したが、三菱 UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「中立」で継続し、 目標株価は2600円から2700円に引き上げた。日比野敏之アナリスト は、円高で第2四半期業績は沈んだが、現地通貨ベースでの売り上げ は好調と7日付リポートで指摘した。

日本光電(6849):5.9%高の1922円。4-9月期の連結営業利益 は前年同期比1.2%増の41億4600万円だった。事前計画は41億円。 JPモルガンの小野塚昌之アナリストは、海外売上高を主因に売上高 は想定通り未達だったが、営業利益の計画確保はポジティブと指摘。 国内堅調、中国のモメンタム向上で下期も不安要素が少ない、と8日 付リポートで述べた。

大日本スクリーン製造(7735):3.8%安の560円。半導体機器事 業の売り上げ、利益が前回予想を下回るとし、12年3月期の連結純利 益予想を従来の210億円から前期比61%減の100億円に下方修正する、 と7日に発表。新予想は、修正前のアナリスト13人の予想平均163 億円を39%下回る。

王子製紙(3861):1.8%高の402円。大和証券キャピタル・マー ケッツは7日付で、投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買 い)」に、目標株価を450円から550円に引き上げた。同証の安藤祐介 アナリストは投資家向けリポートで、値上げ効果もあり、来期は過去 最高益を達成しようと指摘した。

NTT都市開発(8933):3%高の5万4900円。不動産賃貸や分 譲事業の減収が響き、4-9月期の連結営業利益は前年同期比8.1% 減の132億円と減益だったが、事前計画の120億円を10%上回った。 据え置いた12年3月通期計画(245億円)の達成期待が広がった。

東海カーボン(5301):1.9%高の374円。1-9月期の連結営業 利益は前年同期比2.5%増の85億円だった。11年12月通期予想は、 前期比3.5%減の102億円で据え置き。クレディ・スイス証券の山口 潤アナリストは、7-9月の営業利益額、営業利益率ともに同証予想 を上回る好内容と8日付の投資家向けメモで指摘。「仮に想定を上回る ファインカーボンの調整が起きても、電極の季節的数量増を考慮する と、前期営業利益106億円を上回る可能性もある」とした。

大阪証券取引所(8697):2.7%高の40万2000円。東京証券取引 所の斉藤惇社長と大証の米田道生社長は7日、都内で会談し、来年秋 に経営統合し、持ち株会社「日本取引所グループ」をつくることで基 本合意したと8日付の朝日新聞朝刊が報道。月内にも正式に発表する 見通しという。

三井製糖(2109):7.3%安の306円。12年9月末で岡山工場での 精製糖生産を終了、神戸工場へ生産集約することを決め、固定資産の 減損損失20億円を第2四半期に計上する関係で、12年3月期の連結 純利益予想を従来の37億円から前期比33%減の27億円に下方修正す る、と7日に発表した。

協和エクシオ(1951):3.7%高の724円。発行済み株式総数の

3.18%に当たる350万株、金額で30億円を上限に自社株買いを行うと 7日に発表。取得期間は8日から12年3月31日まで。株式需給の改 善を期待した買いが優勢となった。

ホソカワミクロン(6277):7.5%高の345円。11年9月期の連結 純利益は従来予想の12億を上回り、前の期比4.9倍の16億5000万円 になったもようと7日に発表。受注好調で日米欧で売り上げが見込み を上回ったほか、高付加価値製品やエンジニアリング能力を活かした 製品群の組み合わせによるシステム販売の寄与で、利益率も改善した。

油研工業(6393):9.6%安の150円。12年3月期の連結純利益は 従来予想の9億円を下回り、4億円(前期比3倍)になりそうと7日 に発表。中国を中心に新興国で景気が減速する影響を受けるほか、円 高長期化に伴う為替差損の発生も響く。

ブイ・テクノロジー(7717):11%安の29万3000円。液晶パネル メーカーの生産調整が想定以上に長期化、大型商談が先送りされた影 響で、12年3月期の連結純利益予想は前期比62%減の6億円と、従来 計画の16億円から下振れる見通しになったと7日に発表した。

ニチイ学館(9792):9.2%高の877円。医療関連事業の業務効率 化やヘルスケア事業の拠点稼働率の上昇、GABAの連結子会社化な どが寄与し、12年3月期の連結純利益予想を前期比64%増の57億円 と、従来計画の45億円から上方修正すると7日に発表した。

イー・アクセス(9427):11%安の1万9630円。野村証券では7 日、目標株価を3万9000円から2万4000円に引き下げた。投資判断 は「中立」を維持。

カラカミ観光(9794):17%高の120円。MBO(マネジメント・ バイアウト)で株式を非公開化する、と7日に発表。その一環でKK Tが行うTOB(株式公開買い付け)に賛同の意を表明した。買い付 け価格は1株120 円、買い付け代金は最大で7億5793 万円。TOB 価格にさや寄せする格好で買いが集まった。

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