米国株:上昇、ECB理事発言を好感-欧州危機の沈静化予想示す

米株式相場は上昇。欧州中央 銀行(ECB)のシュタルク理事がユーロ圏の債務危機は2年以内 に沈静化するとの見通しを示したことが好感された。

住宅関連用品小売り大手のホーム・デポとコンピューターの ヒューレット・パッカード(HP)はいずれも上昇。バイオ技術大 手のアムジェンも高い。最大50億ドルの自社株買い計画が手掛か りとなった。薄型フィルムのソーラーパネルを製造するファース ト・ソーラーは下落。中国のソーラー企業2社が出荷見通しを引き 下げたのが嫌気された。

S&P500種株価指数は前営業日比0.6%高の1261.12。一 時は1%安まで下げる場面もあった。ダウ工業株30種平均は

85.15ドル(0.7%)上げて12068.39ドル。

ジャネイ・モントゴメリー・スコットのチーフ投資ストラテ ジスト、マーク・ルッシニ氏は、シュタルク理事の発言は「周辺国 の財政問題を解決する方策が見つかる可能性を示唆している」と述 べ、「欧州発の材料を思えば、この発言だけで十分だった」と続け た。

この日の欧州債市場ではイタリア10年債利回りがユーロ導 入後で最高となった。ユーロ圏経済が停滞する中で、域内3番目の 経済大国であるイタリアが巨額債務の抑制に苦しむとの懸念が高ま ったことが背景にある。

シュタルク理事の発言

シュタルク理事は、スイスのルツェルンで開かれたイベント で、債務危機は2年以内に「これ以上の政治的行動を必要としない」 状態まで沈静化する可能性があると発言した。

カブレラ・キャピタル・マーケッツ(ボストン)のシニア株 式トレーダー、ラリー・ペルッツィ氏は、「2年はやや先の話だが、 欧州発の前向きな発言だ。最近はあまりなかった」と続けた。

ホーム・デポは2.6%高、HPは3.4%値上がりした。

アムジェンは5.9%上昇。7日の当局届け出によると、今回 の決定は100億ドルの自社株買い計画の一環として行われる。

ジェフリーズが高い

投資銀行ジェフリーズ・グループが上昇。同行はポルトガル とイタリア、アイルランド、ギリシャ、スペインの国債の総保有高 を、前週末の取引終了時点から50%近く減らしたことを明らかに した。リスク圧縮が容易であることを市場に示した。ジェフリーズ 株は先週、イーガン・ジョーンズ・レーティングスによる格下げを 受けて18%安となっていた。イーガン・ジョーンズは株主資本に 比較して「ソブリンオブリゲーションが大きいこと」を指摘してい た。

ファースト・ソーラーは3.7%安。中国のソーラー企業イン グリ・グリーン・エナジー・ホールディングとレネソーラーが製品 の出荷見通しを下方修正し、在庫の評価額を引き下げたことが影響 した。

ブルームバーグがまとめた予想によると、S&P500種採用 企業の今年の1株当たり売上高は11%増の1052.42ドルと、過 去最大の伸びを記録すると見込まれている。

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