フランス、最上級格付け死守へ追加緊縮策7日公表-大統領選にらむ

【記者:Tara Patel】

11月7日(ブルームバーグ):フランスの最上級格付けが欧州債務 危機で格下げ圧力にさらされ、国内景気も減速する中で、同国のフィ ヨン首相は7日、財政赤字抑制を目指す緊縮策を公表する。

ジュペ仏外相は6日、ヨーロッパ1ラジオとのインタビューで、 「われわれはフランスの赤字拡大を容認することができない。それは 債務の増加が避けられないことを意味しており、われわれは既に持続 不可能な債務水準に達している」と警告した。

フィヨン首相は閣議に続き、欧州大陸時間正午(日本時間午後8 時)から記者会見し、緊縮策を発表する。半年後の大統領選を控えて、 債務危機の影響から自国を守ることを目指すサルコジ大統領は、財政 状況の改善を求める投資家の圧力を受けて、60億-80億ユーロ(約 6460億円-8600億円)の支出削減を約束している。

スタンダードチャータード銀行の欧州担当エコノミスト、トマ ス・コスターグ氏は電子メールで、「追加的な財政緊縮策はフランス経 済や債務の動態だけでなく、内政と国際政治にとっても鍵を握る。サ ルコジ大統領は来年の大統領選を前に『AAA』格付けを手放すこと はできないはずだ」と分析した。

政治の鍵握る問題

フランス政府は財政赤字を来年が国内総生産(GDP)比4.5%、 2013年には3%に抑制することを目指す。ジュペ外相は来年の目標に ついて、「われわれは何が起きても達成する」と述べ、フランスは最上 級格付けを維持する必要があると強調した。

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは10月 17日、フランスの最上級格付けが債務指標の悪化などで圧力にさらさ れているとの見解を発表。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P) も10月21日、フランスが経済ストレスシナリオの下で格下げの公算 が大きいユーロ圏諸国の一つだと指摘した。

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