欧州救済基金、「バズーカ砲」なしではもはや不十分-7日財務相会合

【記者:Patrick Donahue】

11月7日(ブルームバーグ):欧州の財務相らは7日、ブリュッセ ルに戻って会合を開く。救済基金の支援能力増強によって、イタリア やスペインを債務危機の拡大から守ることができると世界の指導者ら に納得させる任務が待ち受けている。

ギリシャおよびイタリア政府を政治的な混乱が覆う中で、ユーロ 圏17カ国の財務相らは、高債務国の救済基金である欧州金融安定ファ シリティー(EFSF)の拡充策の詳細について詰めの作業を行う。 欧州内外の官民からの投資資金を活用することで、支援能力を1兆ユ ーロ(約108兆円)規模に増強することを目指す。

先週の20カ国・地域(G20)首脳会議に集まった世界の指導者ら は、資金面での新たな貢献を約束する前にユーロ圏の各国政府がEF SF拡充の具体的な詰めを含めて、混乱沈静化にさらに努力するよう 求めた。

モルガン・スタンレーのチーフ・グローバル・エコノミスト、ヨ アヒム・フェルズ氏(ロンドン在勤)は6日付の顧客向けリポートで、 「増強後のEFSFがバズーカ砲に変わる可能性はまだ残っているが、 これまでのところ、むしろ水鉄砲のように見える」と指摘。EFSF の運用方法について、財務相会合で詳細の一部が詰められるかもしれ ないが、「あまり期待しないほうがいいだろう」との見方を示す。

包括合意には弱点

G20首脳会議に出席したドイツのメルケル首相は4日記者団に 対し、EFSFへの貢献を申し出た国がほとんどなかったことを明ら かにした。INGグループのシニアエコノミスト、カールステン・ブ ルゼスキ氏(ブリュッセル在勤)は6日のインタビューで、 「欧州の首脳らはこれでは十分でない可能性があると懸念を強めてい ると思う。10月の包括合意の弱点だ」と述べた。

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