欧州リセッションならインフレ緩和も-世界経済、持ちこたえるか

ギリシャの債務危機をきっかけ に欧州がリセッション(景気後退)に陥ったとしても、世界経済は持 ちこたえることができるとの兆候が表れている。

米労働省が4日発表した10月の米失業率は9%と前月の9.1% から低下し、4月以来の低水準となった。中国物流購買連合会などが 1日発表した10月の製造業購買担当者指数(PMI、季節調整済み) は50.4と、9月の51.2から低下したものの、引き続き活動拡大・縮 小の分かれ目である50を上回った。

ブルームバーグ・ニュースがまとめた市場調査の中央値によれば、 日本の7-9月(第3四半期)国内総生産(GDP)も前期比年率 6%増と、1年ぶりのプラス成長に転じたもようだ。

ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントのジム・オニ ール会長(ロンドン在勤)は、「イタリアがギリシャのようにならな ければ、世界経済の減速は対応可能なものになるだろう」と述べた。 同会長によれば、景気の冷え込みは特にインフレ圧力緩和といった 「無視できない」利点をもたらす。米国の消費者の購買力が高まり、 中国など新興国が財政を拡大したり、金融緩和に動く余地が生じると いう。

UBSインベストメント・バンクのチーフエコノミスト、ラリ ー・ハサウェー氏と同氏のチームは10月28日のリポートで、米国が マイナス成長を回避できるということはドルがユーロに対し上昇する 可能性が高いことを意味すると指摘した。

米カンバーランド・アドバイザーズのデービッド・コトック会長 兼CIO(最高投資責任者)は11月1日付の顧客向けリポートで、 米国の株式相場にもプラスだと分析。米S&P500種株価指数は今年 を1350で終えると予想する。先週末の終値は1253.23だった。同会 長は同日のブルームバーグのラジオ番組で、米市場に「十分投資」し ており、対欧投資の割合を「非常に小さく」していると語った。

欧州中央銀行(ECB)は3日、予想外の利下げを発表。政策金 利を0.25ポイント引き下げ1.25%とした。就任したばかりのドラギ ECB総裁は同日の記者会見で、ユーロ圏が「緩やかなリセッション」 に向かっているとみられるとの認識を示した。

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