S&P500種企業:11年増収率は過去最高の見通し-来年は伸び鈍化

米国株の指標、S&P500種株価指 数を構成する主要企業の今年の増収率は過去最高となる見込みだ。た だ、アナリストらは2012年の伸び率予想を下方修正している。

ブルームバーグが集計した1万件超の予想によると、S&P500 種の1株当たり売上高は今年、前年比11%増の1052.42ドルとなる見 込み。しかし同指数構成銘柄で7-9月期決算が予想に届かなかった 企業は全体の43%と、09年以来最大となったのを受け、12年の売上 高予想は過去1カ月で1%引き下げられている。

強気派は株価収益率(PER)が過去60年の平均を20%下回っ ていることから、過去最高の増収率は景気が順調で株式相場の上昇を 十分に後押しすることを意味していると指摘している。一方、弱気派 は伸び率の減速見通しを欧州債務危機による景気抑制の表れだとみて おり、10月に91年以来最大の月間上昇率を記録したS&P500種は再 び下落すると予想している。

ペン・キャピタル・マネジメントのファンドマネジャー、エリッ ク・グリーン氏は3日の電話インタビューで「世界の終わりが来ると 誰もが考えているが、米企業の業績は素晴らしく、それは売り上げが 好調なためだ」と指摘。「市場の動揺時に短期的に減速することは珍し くない。売上高見通しが下方修正されれば、企業はより容易に予想水 準を達成ないし上回ることができるため、良いことだ」と付け加えた。

10月は大幅上昇

S&P500種は10月に11%上昇。指数を構成する企業の利益が平 均でアナリスト予想を4.6%上回ったのが追い風となった。ブルーム バーグの集計データによると、市場予想を上回ったのは11四半期連続。 先週の株式相場はギリシャ問題などをめぐる懸念で下落し、同指数は 前週末比2.5%安の1253.23で終了した。

米労働省が4日発表した10月の失業率は7カ月連続で9%台と なったものの、米企業の利益と売上高は過去最高になると見込まれて いる。S&P500種構成企業の増益率は7四半期連続で16%以上とな っている。

S&P500種構成企業の今年の増収率はアナリスト予想で11%だ が、昨年は4.9%、09年はマイナス9%だった。増収率でこれまでの 最高は2004年の10.7%。強気相場の2年目だったその年、同指数は 9%上昇した。ブルームバーグの集計データによると、12年の増収率 は3.9%と予想されている。

スタイフェル・ニコラウスのマネーマネジャー、チャド・モーガ ンランダー氏は2日の電話インタビューで「市場のセンチメントの改 善に加えて売上高の伸びは株式投資家にとって良い兆しになる」と述 べ、「売り上げ成長は株式相場が年末に向けてじり高になる強気なサイ ンだ」と指摘した。

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