ベルルスコーニ連立政権の過半数確保に危機-身内からの反逆相次ぐ

イタリア下院で8日に予定されて いる予算関連の重要法案の採決を控えて、ベルルスコーニ首相率いる 連立政権の過半数確保が危うくなってきた。欧州の債務危機波及によ りイタリアの借り入れコストがユーロ導入後の最高水準を付けたこと で、身内から辞任を求める声が出ている。

与党議員2人が先週野党にくら替えしたのに続き、6日夜にはさ らに1人が離党した。他の与党議員6人はイタリア紙コリエレ・デラ・ セラへの投書の中で、ベルルスコーニ首相の辞任を要求、より幅広い 支持基盤を持つ政権を求めていた。イタリア紙レプブリカによれば、 12議員余が連立与党離脱の構えを見せている。こうした動きに対して 同首相は6日、連立与党はなお過半数を維持していると確信している と述べていた。

連立与党からの議員離反の動きを受けて、ベルルスコーニ政権は 予算報告書に関する8日の下院採決で過半数を確保できない恐れがあ る。先月下院で行われた最初の採決で承認を得られなかったことから、 首相の信任投票に発展、630議席のうち賛成316票を確保し、かろう じて過半数を確保した。同法案をめぐる2回目の採決で否決されれば、 再び信任投票が実施される公算が大きく、離反議員の動向がその結果 を左右するとみられる。

ロンドンのスピロ・ソブリン・ストラテジーのマネジングディレ クター、ニコラス・スピロ氏は電子メールで、「首相はなお政権にとど まるかもしれないが、ここしばらくの間、権力を掌握できていなかっ た。もはや統治能力はない」と指摘している。

イタリア政界では、造反議員を政権側に付かせ、法案を迅速に可 決する手段として信任投票に訴えることが日常茶飯事のごとく行われ ており、ベルルスコーニ首相は08年以来、50回以上にわたってこの 戦術を駆使してきた。

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