米投機家の商品買い越し:4週間ぶり減少-債務危機で需要鈍化観測

商品相場上昇を見込む米投機家の 買い越しが4週間ぶりに減少した。欧州による債務危機の封じ込めが 難航し、経済成長と原材料需要が鈍化するとの懸念が強まったことが 背景にある。

米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、資産運用 会社による米国の商品18銘柄の先物とオプションの買い越しは1日 終了週に3.9%減少し、79万8787枚となった。商品24銘柄で構成す るスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のGSCI指数は2年 8カ月ぶりの高水準に達した4月以降、14%低下した。

先週は、MSCIオールカントリー世界指数が週間ベースでは9 月以降で初めて低下し、世界の株式市場では1兆4000億ドル(約110 兆円)以上の時価総額が吹き飛んだ。ギリシャのパパンドレウ首相が 救済策について国民投票を実施する方針を示したことや、米連邦公開 市場委員会(FOMC)が2日発表した声明で「景気見通しに著しい 下振れリスクが存在する」との見方を示したことから市場が混乱した。

パシフィック・インベストメント・マネジメント(カリフォルニ ア州)で商品資産約300億ドル相当の運用に携わるニック・ジョンソ ン氏は「欧州の現状を見れば、需要が予想を下回る可能性について懸 念が強まる」と指摘。「工業用需要はどれくらい安定しているのか。そ れは持続可能か。市場関係者は弱さが数値に表れるかどうか様子見姿 勢を取っている」と述べた。

先週は、綿花が5.4%、アルミニウムは4.6%、ニッケルは4.1%、 それぞれ低下するなど、S&P・GSCI指数を構成する24銘柄のう ち15銘柄が下げた。

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