「民主主義」に賭けたギリシャ首相、瀬戸際政策のギャンブル裏目に

パパンドレウ首相は、古代ギリシ ャにさかのぼる同国の最も古い伝統である「民主主義」でイチかバチ かの賭けを行った。デフォルト(債務不履行)を回避する欧州の救済 策を引き出した過去の成功を再現することはできず、首相の今回の思 い付きは自らが政権を去る結果を招いた。

米国生まれのパパンドレウ首相(59)の2年の在任期間中にギ リシャは欧州の債務危機の中心となり、首相は公にその矢面に立たさ れることとなった。パパンドレウ氏の名前はユーロを救おうとした男 として残るかもしれないが、首相辞任後のギリシャは必要とする海外 からの支援の流れを維持するために悪戦苦闘せざるを得ない。

エール大学のスタティス・カリバス教授(政治学)は、パパンド レウ首相が6日、新たな連立政権に道を譲る考えを示す前の段階で、 「彼はギリシャをより高いレベルに引き上げる壮大な理想を掲げて首 相に選ばれたが、突然予想もできない状況に直面した」と語った。

パパンドレウ首相は欧州の包括支援策の受け入れの賛否を問う国 民投票の実施を提案して欧州の指導者らを驚かせた後、3日になって 計画を撤回。このような瀬戸際政策を数日続けた後、辞任を余儀なく された。4日の議会の信任投票は辛うじて乗り切ったが、首相が政権 を去ることが信任の条件となるような状況に追い込まれていた。

政治はチェス

ギリシャのゲルラノス文化・観光相はインタビューで、「パパン ドレウ首相は政治をチェスのゲームのように考え、通常は数手先を行 っていた。彼の意識の中で民主主義の価値と民衆の声は極めて強く、 政治キャリアの最初からそのような歩みを続けてきた」と話している。

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