【個別銘柄】旭硝子、古河電工、古河スカ、オリンパ、ミツミ、大証

きょうの日本株市場で、株価変動 材料があった銘柄の終値は以下の通り。

旭硝子(5201):前週末比6.2%安の622円。液晶パネルメーカー の生産調整が想定以上に長期化し、表示デバイス用ガラス基板の出荷 が見込みを下回ったほか、タイ洪水被害の一定の影響は避けられない とし、2011年12月期の連結純利益予想を従来の1150億円から前期比 27%減の900億円に減額した。野村証券は4日、液晶ガラスの価格下 落進行、欧州ビジネス減速の懸念があるとし、投資判断を「買い」か ら「中立」に下げた。

古河電気工業(5801):12%安の192円。12年3月期の連結営業 利益予想を従来の310億円から170億円へ下方修正した。前期は351 億円。世界的な景気減速や円高に加え、タイ洪水による影響が要因。 併せて、今期末の配当予想を1株当たり3円から未定へ変更した。J Pモルガン証券では、目標株価を200円から180円に引き下げた。

古河スカイ(5741):16%安の187円で、東証1部の下落率トップ。 第2四半期に夏場の電力使用規制に備えた前倒し需要の反動が出たほ か、下期には円高やタイ洪水による企業活動停滞の影響などが見込ま れ、12年3月期の連結営業利益予想を従来の105億円から前期比48% 減の64億円に下方修正する、と4日に発表した。

オリンパス(7733):7.5%安の1034円。決算発表を延期したこと で、同社株が監理銘柄に指定される可能性が出てきた。決算公表に伴 い金融当局に行う四半期報告書の提出が、金融商品取引法で企業に義 務付けられている期限の今月14日に間に合わない公算があるため。ま た、バークレイズ・キャピタル証券は4日付で、投資判断「アンダー ウエート」を継続し、目標株価を1900円から1000円に下げた。同証 の中名生正弘アナリストは、医療事業が生み出す企業価値をベースに、 不透明な取引に係るリスク、その他事業・デジカメ事業へのマイナス 影響、株価の一時的な下落リスクを勘案したとしている。

武田薬品工業(4502):2.3%安の3425円。12年3月期の連結営 業利益予想を従来の3900億円から2700億円へ減額修正した。前期比 では6.2%増益見通しが一転、26%減益予想となる。4-9月の実績 や為替レートの見直し、ナイコメッド社の買収の影響を考慮。三菱U FJモルガン・スタンレー証券、野村証券、JPモルガン証券、バー クレイズ・キャピタル証券がそろって目標株価を引き下げた。

ミツミ電機(6767):14%安の524円で、東証1部の下落率3位。 想定以上の売価下落、円高進行が響き、12年3月期の連結営業損失予 想を従来の40億円から85億円に下方修正する、と4日に発表。ブル ームバーグ・データによると、アナリスト7人の事前予想平均は58 億円の赤字だった。前期は50億円の赤字。三菱UFJモルガン・スタ ンレー証券では、ネガティブな印象としている。

住友ベークライト(4203):2%安の435円。12年3月期の連結 純利益予想を従来比40%減の48億円に下方修正する、ときょう午後 1時に発表。前期比では従来の55%増益計画から一転、6.9%の減益 となる。半導体市況の弱含みに加え、自動車市況も大きな回復が見込 めないという。同社は住友化学系の樹脂加工大手。

日本触媒(4114):3.5%高の850円。12年3月期の連結純利益予 想を従来比30%増の215億円に上方修正すると、きょう午後2時すぎ に発表。新興国を中心に需要と利ざやが拡大することが寄与し、前期 比では従来の22%減益計画から一転、1.8%の増益となる。発行済み 株式の3.77%に相当する自己株を21日に消却するとも発表し、業績 上振れへの評価、株式需給の改善を見込む買いが入った。

森永乳業(2264):1.6%安の309円。12年3月期の連結営業利益 は従来予想の189億円を下回り、前期比26%減の141億円になりそう ときょう午後2時に発表。上期に震災の影響を受けたほか、下期も引 き続き消費低迷、原材料の価格上昇が収益を圧迫する見通しという。

東京電力(9501):6.3%高の319円。ゴールドマン・サックス証 券の酒井田浩之アナリストは、4日午前に政府による緊急特別事業計 画の認定を受けたことで、本格的に政府支援を受けることが可能とな ったと5日付の投資家向けリポートで指摘。7-9月決算から損害賠 償資金交付金(5436億円)を特別利益に計上を開始し、当面の債務超過 リスクは低下したと考えられるとした。

大阪証券取引所(8697):7.3%高の39万1500円。東京証券取引 所は来春にも上限付きの株式公開買い付け(TOB)で大証株の過半 数を取得し、来年秋をめどに両社は合併する方向になった、と7日付 の日本経済新聞朝刊が報道。TOB価格が現状水準より高く付くとの 思惑や、経営基盤の強化などを見込む買いが膨らんだ。東証、大証は それぞれ「当社が決定した事実はない」との声明を7日朝に発表した。

アシックス(7936):11%安の966円。円高進行や仕入れコスト増 などが響き、12年3月期の連結営業利益は前期比5%減の205億円に なりそう、と4日に発表。従来予想は4.3%増の225億円。三菱UF Jモルガン・スタンレー証券では、円高による売上高予想の下方修正 に驚きはないが、下期営業利益の下方修正はネガティブと指摘。米州 の競合状況、仕入れ原価上昇に起因する価格転嫁動向などが今後の注 目点、と4日付リポートで述べた。

オリエンタルランド(4661):4.6%高の8190円。震災の影響で未 定としていた12年3月期の連結業績予想を4日に公表、営業利益は前 期比4%増の558億円と過去最高を計画した。4-6月は震災の影響 で大幅減益となったが、7-9月期は過去最高の営業利益になるなど 急回復、下期もトレンド継続を見込む。三菱UFJモルガン・スタン レー証券は4日、投資判断「アウトパフォーム」、目標株価1万1000 円を継続、みずほ証券も判断「買い」、目標株価9500円で据え置いた。

トクヤマ(4043):3.7%安の258円。12年3月期の連結純利益は 従来計画の100億円を下回り、前期比23%減の75億円になる見通し、 と4日に発表。塩化ビニルモノマーの輸出市況が落ち込むほか、半導 体、液晶産業向けの特殊品セグメント製品の販売数量が総じて減少す ることなども響く。

カルソニックカンセイ(7248):3.9%安の439円。4-9月期の 連結営業利益は前年同期比14%減の79億円だった、と4日に発表。 東日本大震災により、自動車のサプライチェーン(供給網)が傷つき、 春先に需要が急減したことが響いた。据え置いた12年3月通期の営業 利益予想210億円に対する進ちょく率は38%。通期計画の為替前提は 1ドル=80円、1ユーロ=115円に設定している。同社は、日産自動 車(7201)系で最大の部品会社。

ヒロセ電機(6806):3.7%安の7010円。12年3月期の連結営業 利益は従来予想の250億円を下回り、前期比12%減の195億円になり そう、と4日に発表。携帯電話・スマートフォンメーカー向けの需要 停滞や円高などが響く。

トヨタ紡織(3116):3%安の905円。野村証券は4日、投資判断 を「買い」から「中立」に、目標株価も1600円から1050円に下げた。 山岡久紘アナリストは、北米での利益改善が続く見方は不変だが、国 内値引きの悪影響、アジアの収益性が従来ほどの高水準を維持できな い可能性が高まったとし、株価に大きな割安感はなくなったという。

ディー・エヌ・エー(2432):5%高の2759円。プロ野球の横浜 ベイスターズをTBSホールディングス(9401)から買収する契約を 結んだ、と4日に発表。買収額は、球団会社の株67%の取得費65億 円と、日本野球機構に支払う預かり保証金などを合わせ総額95億円。 このほか、DeNAが韓国のポータルサイト会社第2位の「Daum(ダ ウム)」とゲーム分野で提携することが分かった、とフジテレビがこの 日午後に報じた。

キリンホールディングス(2503):3.5%安の937円。11年12月 期の連結純利益予想を従来の520億円から270億円(前期比2.4倍) へ引き下げた。第3四半期会計期間に有価証券評価損で187億円、固 定資産減損損失で51億円を計上、特別損失として織り込んだ。

宝ホールディングス(2531):3.5%高の479円。12年3月期の連 結営業利益は従来予想の84億円を上回り、前期比3.2%増の86億円 になる見通しと4日に発表。発行済み株式総数の1.06%を上限とした 自社株買い実施方針も示し、足元の業況堅調への評価や当面の株式需 給の改善を見込む買いが先行した。みずほ証券は4日付で、投資判断 「買い」と目標株価530円を継続した。

NTN(6472):2.7%安の330円。想定以上の円高が今後も続く とみて、12年3月期の連結営業利益予想を従来の350億円から、前期 比22%増の300億円へ減額した。ブルームバーグが集計したアナリス トによる事前予想平均値は316億円だった。

ダイトエレクトロン(7609):15%安の502円。欧米経済停滞の影 響がアジアなど新興国市場にも波及、円高やタイ洪水の影響などもあ り、第3四半期までの売上高、利益が計画に届いていないことから、 11年12月期の連結純利益予想を前期比47%減の8億1000万円と、従 来計画の14億6000万円から下方修正すると4日に発表した。同社は 電子部品の中堅卸。

マースエンジニアリング(6419):6.7%高の1319円。三菱UFJ モルガン・スタンレー証券は4日、投資判断を「中立」から「アウト パフォーム」に、目標株価を1300円から1700円に引き上げた。PC Cシステム(プリペイドカードシステム)の売り上げ回復で、12年3 月期は営業増益が見込めるためとしている。

日本コークス工業(3315):6.2%安の106円。第3四半期の原料 炭価格の決定、コークス販売価格も一定の見通しを得たことを踏まえ、 12年3月期の連結純利益予想を前期比55%減の55億円と、従来計画 の60億円から下方修正すると4日に発表した。

三櫻工業(6584):10%安の563円。連結子会社がタイ洪水の影響 で操業停止している現状を踏まえ、12年3月期の連結純利益予想を前 期比66%減の11億円と、従来計画の20億円から下方修正すると4日 に発表した。

ネツレン(5976):7%高の595円。震災の影響で慎重に見ていた 上期業績が想定を上回ったほか、事業別では高強度せん断補強筋の販 売量が堅調に推移した影響などで、12年3月期の連結営業利益は従来 計画の36億円から上振れし、前期比42%増の43億円を見込むと4日 に発表した。

カラカミ観光(9794):30円(41%)高の103円でストップ高、 ジャスダック市場の上昇率トップだった。仙台地区の復興関連需要な どで営業収益が当初想定を上回ったとし、12年3月期の連結営業損益 が3億2000万円の黒字と従来計画の4600万円の赤字から改善する見 込みと4日に発表。前期は2900万円の赤字。

日本一ソフトウェア(3851):1万5000円(20%)高の8万9600 円でストップ高。パッケージ事業で「魔界戦記ディスガイア4」の北 米版が堅調、オンライン事業ではプレイステーション・ネットワーク への不正アクセスによる障害の影響が軽微だった上、全般的な経費削 減も効き、4-9月期の連結純損益は1億2200万円の黒字と前年同期 の3800万円の赤字から改善した、と4日に発表した。

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