バンコク中心部から観光客消える-洪水の浸水迫り売店やホテル閑散

バンコクの主要観光地にある道 沿いの売店で、サイジャイ・スークサイさんは「フェラーリ」や「ラ ルフローレン」のロゴが印刷されたTシャツを何度も畳み直して時間 をつぶしている。タイを襲った記録的な洪水の影響で観光客が減り、 それ以外ほとんどすることがなくなってしまった。

タイのナナ地区に近いスクムウィット通りで10年以上にわたっ て売店を営むサイジャイさんは「欧州と中東からの観光客がほとんど いなくなったので商売は上がったりだ。この時期なら優に1日1万バ ーツ(約2万6000円)の売り上げがあるはずだが、今は数日で数百 バーツしかもうからない。家賃さえ賄えない」と語る。

洪水はこれまでのところバンコク中心部には達していないが、ホ テルやオフィスビルの周囲には土のうが積み上げられ、浸水への備え が進められている。今回の洪水による死者は500人以上に上る。浸水 の恐れがあるため観光客も減少しシンガポール航空や香港のキャセイ 航空は便数を削減。シャングリラ・アジアが運営するホテルの予約も 打撃を受け、タイ中央銀行は経済成長率見通しを引き下げた。

キャセイ航空のジョン・スローサー最高経営責任者(CEO)は 4日、ソウルで開かれた航空業団体の会合で「当面の間、レジャー産 業は姿を消している」と指摘。「選択肢があるなら、多分行こうとは 思わないだろう。到着してもどういう状況か誰にも分からないからだ」 と述べた。

キャセイ航空は1日5便のバンコク便のうち1便を運休している が、残りの4便も搭乗率は約50%にとどまっている。スローサーCE Oによると、通常は約80%。同CEOは空の便の混乱は長期にわたっ て続くことはないとみている。

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