今週の米経済:9月貿易赤字ほぼ横ばいに-世界的景気鈍化が影響か

今週発表の米経済指標では、9月 の貿易赤字がほぼ横ばいにとどまったことが示される見通しだ。世界 的な成長鈍化で輸出、輸入ともにブレーキがかかったとみられる。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト58人を対象にまとめた 調査の予想中央値によると、貿易赤字は462億ドルと前月の456億ド ルから微増にとどまったもようだ。7月と8月の輸出は過去最高水準 だった。9月の貿易収支は10日に発表される。

欧州は、欧州中央銀行(ECB)のドラギ新総裁が「緩やかなリ セッション(景気後退)」と呼ぶ状況に向かいつつあり、中国や他の新 興国も景気が冷え込む中で、輸出は減少するとみられる。米連邦準備 制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が形容するように米景気回復 は「いらいらするほど鈍い」ことから、米国の輸入品需要も抑制され る見通しだ。

ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのシニア・グローバル・ エコノミスト、ジェイ・ブライソン氏は「輸出はここ数カ月、ほぼ横 ばいだった。欧州など一部貿易相手の成長が低迷し、10-12月(第4 四半期)に収支は悪化する可能性がある」と述べた。

ブルームバーグがまとめた貿易赤字の予想レンジは420億ドルか ら495億ドル。

ブルームバーグ調査による予想中央値では、労働省が10日発表す る10月の輸入物価指数は前月比0.1%上昇となるもよう。前月は0.3% 上昇だった。

ドル安の影響

ドル安が輸出を後押しする一方で、輸入物価を押し上げている。 ユーロと円を含む主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所 (ICE)のドル指数は、米景気の冷え込みを背景に、2010年6月7 日から今年4月29日までに18%下落した。ただその後は、欧州危機 の深刻化でマイナス幅を縮小している。

失業保険申請件数と消費者信頼感に関する統計も今週、発表され る。労働省が10日発表する先週の新規失業保険申請件数は40万件と、 前週の39万7000件から増加が見込まれている。

11日発表の11月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数 (速報値)は61.5と、前月の60.9からほぼ横ばいにとどまるとみら れる。07年12月までの6年間にわたる景気拡大局面での平均値は88.9 だった。

(米経済指標に関する最新情報は、こちらをご覧ください)

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