欧州債(4日):独10年債上昇-イタリア債下落、IMF監視入りで

4日の欧州債市場でドイツ10 年債相場が上昇し、週間ベースでは1989年以降で最大の上げとなっ た。ユーロ圏の景気減速に加え、20カ国・地域(G20)首脳が国際 通貨基金(IMF)の資本増強で合意できなかったことが手掛かりと なった。

イタリア10年債利回りはこの日、1990年代後半以降の最高に 達した。ベルルスコーニ伊首相がIMFの金融支援提供を断り、同国 が進める債務削減策のIMFによる監視について合意したことが背景 にある。スペイン国債も軟調。欧州中央銀行(ECB)のシュタルク 理事は同日、10-12月(第4四半期)がゼロ成長となる可能性があ ると述べた。

ギリシャではパパンドレウ首相に対する信任投票を控え、同国の 2年債利回りは100%超える水準にとどまった。

クレディ・スイス・グループ(チューリヒ)の債券ストラテジス ト、ラスムス・ロウジング氏は「全般的な安全を求める動きがドイツ 国債の利回りを低く抑えている」と述べた。イタリアとスペインの景 気見通しがさらに弱まれば、両国経済と債務脱却からの取り組みへの 圧力が増すとの見方を示した。

ロンドン時間午後4時39分現在、独10年債利回りは前日比9 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.83%。同国 債(表面利率2.25%、2021年9月償還)価格は0.775上げ

103.765。前週末比では34bp下げ、ブルームバーグがデータ収集 を始めた1989年以降で最大の低下となった。

独2年債利回りは前日からほぼ変わらずの0.40%。これは過去 最低まで8bp未満の水準。

ドイツ製造業受注

独経済技術省が4日発表した9月の同国の製造業受注指数は前 月比4.3%低下し、3カ月連続でマイナスとなった。エコノミスト調 査では0.1%上昇が見込まれていた。マークイット・エコノミクスが 同日発表した10月のユーロ圏総合景気指数の改定値は46.5と、前 月の49.1を下回り、2年4カ月ぶり低水準を付けた。同指数はユー ロ圏のサービス業と製造業の活動を示す。

イタリア国債の2年物利回りは前日比25bp上昇の5.47%。 10年物利回りは16bp上げ6.35%。一時は6.404%に達し、ユ ーロ導入以後の最高を更新した。独10年債に対する利回り上乗せ幅 (スプレッド)は453bp。3日にはユーロ導入以後の最高となる 462bpに達した。

欧州連合(EU)欧州委員会のバローゾ委員長はこの日、イタリ ア政府がIMFに対し、同国の緊縮策実施の監視を要請したことを明 らかにした。

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