10月米雇用統計:前月比8万人増に減速、伸びは4カ月で最小

10月の米雇用者数はここ4カ 月間で最も小幅な伸びにとどまった。バーナンキ連邦準備制度理事 会(FRB)議長は今週、米景気回復ペースが「いら立たしいほど 緩慢」だと述べた。

米労働省が4日に発表した10月の雇用統計によると、非農業 部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比8万人増。ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値では 9万5000人増が見込まれていた。家計調査に基づく10月の失業率 は9%に若干低下した。下3桁まで算出すると9.012%となり、前月 の9.085%から0.073ポイントの低下。

民間部門の雇用者数は10万4000人増と、前月の19万1000 人増から伸びが減速した。市場予想は12万5000人増だった。製造業 部門の雇用は5000人の小幅増にとどまった。ここ3カ月で初めての プラス。ただ、伸びは7月の3万4000人増から大幅に減速している。 建設部門は2万人減。小売り部門は1万7800人増。

政府職員は2万4000人減少。州政府や地方自治体では2万 2000人減少、連邦政府も2000人減少した。

平均時給は0.2%上昇して23.19ドル。平均労働時間は34.3 時間で前月から変わらず。

失業者に加え、経済悪化でパートタイム就労を余儀なくされて いる労働者や職探しをあきらめた人などを含む広義の失業率は

16.2%と、前月の16.5%からはやや低下した。

雇用改善へ向け追加緩和も

ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのチーフエコノミスト、 ジョン・シルビア氏は、「労働市場は非常に緩やかなペースで改善 している」と述べた。

米連邦公開市場委員会(FOMC)が2日発表したメンバーの経 済予測中央値によると、来年第4四半期の失業率は平均8.5-8.7% にとどまる。2013年第4四半期も8%前後の高水準で推移する見通し。

こうした雇用市場の低迷を背景に、FOMC声明は「少なくとも 2013年半ばまではフェデラルファンド金利の異例な低水準を正当化 する可能性が高い」と、超金融緩和の時間軸を明示。さらにバーナン キ議長はFOMC後の記者会見で、追加の刺激策については「引き続 き検討中だ」と言明、量的緩和第3弾の実施を示唆している。

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