米MFグローバル、コーザイン氏辞任:大型破綻で引責「困難な決断」

ジョン・コーザイン氏は米MF グローバル・ホールディングスの会長兼最高経営責任者(CEO)を 辞任した。ブローカー・ディーラーの持ち株会社、MFグローバルは 10月31日に、連邦破産法11条に基づく会社更生手続きを申請、米 史上8番目の規模の破綻だった。

コーザイン氏(64)は全ての職責を辞したと、MFグローバル が4日、電子メールで発表した。同氏は退職金支払いを求めないとい う。

元ゴールドマン・サックス・グループ共同CEOのコーザイン氏 はMFグローバルの発表文とは別にコメントを発表。「私の意志によ ってMFグローバルの取締役会に辞意を伝えた」とし、「困難な決断 ではあるが、会社と株主にとって最善だと考えた」と説明した。

MFグローバルは欧州ソブリン債への投資が裏目に出て破綻に追 い込まれた。米当局は顧客口座で不足している6億3300万ドル(約 490億円)について調査している。米商品先物取引委員会(CFT C)はMFグローバルの監査役プライスウォーターハウスクーパース (PwC)に召喚状を送付し、米商品取引所での顧客取引の資産分離 に関する情報を求めたと、関係者1人が明らかにしている。

自己勘定リスクが失策

ニュージャージー州知事も務めたコーザイン氏は1994-99年 にかけてゴールドマンを率いていた。2010年3月にMFグローバル に加わり、同社を中規模の投資銀行に転身させることを目指したが、 自己勘定でのリスクを増やしたことが失策となった。

イタリアやスペイン、ベルギー、ポルトガル、アイルランドの国 債63億ドルの保有を10月25日に明らかにしたことが、格下げ、 追加証拠金請求、当局による資本増強要請と一連の事態を引き起こし 破綻に至った。

コーザイン氏は「MFグローバルに起こったことや、顧客や従業 員、その他多くの関係者に与えた影響について深い悲しみを感じてい る」とした上で、当局の調査への対応や資産の整理で引き続き同社に 協力すると表明した。

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