海外勢が2週ぶりに日本株買い越す、7月来の高水準-10月4週売買

10月第4週(24-28日)の日本株 市場では、海外投資家が2週ぶりに買い越した。欧州の債務不安が一 時的に和らいだほか、米国の景気減速懸念も後退する中、海外勢が再 びリスク選好の動きを見せた。

東京証券取引所が4日に発表した第4週の投資主体別売買動向 (東証・大証・名証の1・2部合計)によると、海外投資家は1584 億円の買い越し。週間ベースの買越額は7月1週(2899億円)以来、 約4カ月ぶりの大きさで、前の週は487億円の売り越しだった。10月 は売り越し、買い越しを隔週で繰り返し、日本株相場も海外勢の投資 行動に左右される展開が続いている。

みずほ証券エクイティ調査部の三浦豊シニアテクニカルアナリス トは、「ギリシャ問題の過度な不安が後退し、海外投資家のショートカ バー(売り方の買い戻し)が入った」と指摘。ただ、欧州の状況は一 進一退を繰り返し、「しばらくは方向感無く、売り買いが交錯する展開 が続く」と予想している。

第4週の日経平均株価は前の週に比べ4.3%(371円58銭)高の 9050円47銭と反発し、約2カ月ぶりに9000円台を回復した。欧州各 国は10月26日から開いた首脳会議で、民間投資家のギリシャ債務損 失負担や救済基金の実質的な融資能力拡充などについて合意。また、 27日に発表された米国の7-9月のGDP速報値が前期比年率2.5% 増と、直近1年で最も高い伸びを示し、外部環境に改善が見られた。

このほかの投資主体の動きは、個人が前の週の363億円の買い越 しから1587億円の売り越しに転換。生保・損保(194億円)が3週連 続、都銀・長銀・地銀(122億円)が4週連続でそれぞれ売り越した。 みずほ証券の三浦氏によると、「株価が9000円まで回復する中、戻り 待ちの売りが出た」と言う。

月間は海外勢3カ月ぶり買い越し

同時に公表された10月月間(3-28日)の動向では、海外勢が 3カ月ぶりに買い越し、買越額は1655億円だった。年金資金や企業の 自社株買いなどの動きを反映しているとされる信託銀行は3カ月連続 の買い越しで、金額は1214億円。一方、個人は1791億円の売り越し で、2カ月連続の売り越しだった。

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