米QE3に備え、株・商品は「買い」-フィデリティのティンマー氏

投資家は株式と商品の購入を開 始すべきだ。フィデリティ・インベストメンツのジュリエン・ティン マー氏が指摘したもので、米国をはじめ各国の金融当局がインフレ誘 発方向の政策を取ることで高リスク資産の上昇が見込まれるためだと 説明した。

「グローバル・ストラテジーズ・ファンド」(資産規模:2億 1900万ドル=約171億円)の運用に携わるボストン在勤のティンマ ー氏は、米連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和第3段(Q E3)に備え、過去1カ月に株の保有を増したという。欧州中央銀行 (ECB)もイタリアとスペインの国債購入を拡大すると、同氏は予 想する。

ティンマー氏は2日にモントリオールでインタビューに応じ「米 国はリフレーション(通貨再膨張)モードに戻りつつあるようだ。こ れは一般的にリスク資産に朗報だ」と語り、「米金融当局はQE3が 近いことを示唆するのろしを上げているとみられ、自身のファンドで はリスク資産への志向を若干高めている。QE3は年内でなく、来年 の可能性がより高いと思う」と語った。

ティンマー氏は9月末から株式保有を増やし始め、現在の比率は 約60%。同氏のファンドは、為替ヘッジとして、現在約10%を金・ 銀の現物で保有しているという。

ECBは欧州債務危機を受けて、昨年5月に債券買い取りプログ ラムを開始。ティンマー氏は「ECBは流通市場での国債購入を強化、 継続する必要があり、イタリア国債を一段と買い進めなければならな い。現在の総裁がイタリア人であることはやや皮肉でもある」と語っ た。

問題はイタリア

ユーロ圏のメンバーとしてのギリシャの命運に投資家の疑念が広 がっているが、ティンマー氏はそれよりもイタリアの動向に注目して いるという。「私にとって今は、欧州の問題はイタリアが全てだ」と 指摘し、「ギリシャについてはヘアカット(債務減免)が実施される ことになり、その規模と自発的なものとなるか否かの問題にすぎない。 真の問題は危機の伝染で、イタリアは譲れない一線だろう。イタリア は大き過ぎてつぶせない」と語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE