米金融機関への疑念が鮮明に-株急落のジェフリーズは火消しに懸命

米投資銀行ジェフリーズ・グループ の株価下落のスピードと深刻さは、米金融会社MFグローバル・ホー ルディングスの経営破綻を受けて2008年の金融危機を思い出した投資 家がウォール街の金融機関にいかに懐疑的になっているかを浮き彫り にしている。

アージェント・キャピタル・マネジメント(運用資産約12億ドル =約936億円)のシニア・ポートフォリオマネジャー、ケネス・クロ フォード氏は「煙の臭いがすればそれを見なくても心配になるという のが今の情勢だ」と指摘。「MFグローバルの事態を考えると、そうし た警戒心が不当だとは必ずしも言えない」と述べた。

ジェフリーズ株は3日に売買停止措置が2回講じられ、一時は 20%下落した。イーガン・ジョーンズ・レーティングスがジェフリー ズを格下げし、同行のソブリン債保有は株式に比べて大規模だとの懸 念を示したことがきっかけ。リーマン・ブラザーズ・ホールディング スとベアー・スターンズの破綻劇から、米金融機関があっという間に 転落し得るという教訓を得た投資家の一部が手じまいに動いていると みられる。

コーブ・インベストメント・マネジメントの創業者、ジェフリー・ ブロンチック最高投資責任者(CIO)は「金融は複雑であり、理解 していない人が多い」と語った。

ジェフリーズは3日のニューヨーク証券取引所の取引開始1時間 以内に、ポルトガルやイタリアなど南欧諸国債券に絡むリスクに関す る投資家の懸念を緩和するため資料を発表。イーガン・ジョーンズが 指摘した欧州国債の額は「ショートポジション」や先物でバランスを 取っていると説明した。2時間半後に株価がまだ10%下げていたため 補足説明を発表し、ヘッジのためにクレジット・デフォルト・スワッ プ(CDS)には依存していないと表明した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE