ドラギECB総裁:金利政策重視の姿勢-成長支援で追加利下げ間近か

欧州中央銀行(ECB)のドラギ 新総裁は、債務危機によりユーロ圏経済のリセッション(景気後退) 入りの可能性が高まるなか、成長てこ入れ策として量的緩和よりも金 利政策を重視する方針を示唆した。

ドラギ氏は1日のECB総裁就任後初となる3日の政策委員会で 予想外の利下げを断行、政策金利を0.25ポイント引き下げ1.25%と したほか、追加利下げの可能性を排除しなかった。その一方で、ユー ロ圏各国の借り入れコスト引き下げに向けた国債購入については、債 券購入プログラムは「暫定的」かつ「限定的」なものだと述べ、拡大 しない方針を示唆した。

バークレイズ・キャピタルの欧州担当チーフエコノミスト、ジュ リアン・キャロー氏は、「国債購入よりも金利を重視するという危機対 策の基本に立ち返った」と指摘。「ドラギ氏は、実際に起こる前に『リ セッション』という文言を発した初めてのECB総裁に違いない」と 付け加えた。

欧州首脳がギリシャのユーロ圏離脱の公算を高めたことを受け、 イタリアとスペインの国債利回りは急伸。ドラギ総裁は、債務危機が 成長を押し下げており、「緩やかなリセッション」の可能性があると発 言した。エコノミストは、トリシェ前総裁の下で実施された2回の利 上げ分を相殺するため、ECBは来月にも追加利下げに踏み切るとみ ている。

フィデリティ・ワールドワイド・インベストメントの資産配分担 当ディレクター、トレバー・グリーサム氏(ロンドン在勤)は、ドラ ギ総裁の立場はトリシェ前総裁よりもバーナンキ米連邦準備制度理事 会(FRB)議長に近いようだと述べ、トリシェ前総裁と比較して「ド ラギ総裁は成長にずっと重きを置いている。このことは1カ月後の追 加利下げを示唆している」と説明した。

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