豪中銀:経済成長とインフレ予想を下方修正-海外金融市場の混乱で

オーストラリア準備銀行(中央銀 行)は海外の金融市場の混乱で企業が雇用をちゅうちょし、消費者が 支出に慎重になっていることから、今後2年間の経済成長・インフレ 予想を下方修正した。

同中銀は2012年6月までの1年間の成長率予想を4%と予想、8 月時点の4.5%から引き下げた。消費者物価上昇率は2%とし、従来 の2.5%から下向き改定した。基調インフレ率の予想も3%から2.5% に改めた。新たな予想は政策金利の据え置きを前提としている。

豪中銀は4日公表した金融政策四半期報告で、「経済の鉱業関連部 門は力強い成長を遂げつつある」と指摘。「それと対照的に、多くの他 の業界では通貨高や先の財政刺激策の効果剥落、家計支出や借り入れ 行動の変化などが低調な業況につながっている」と分析した。

今回の見通し修正は、金融市場でのボラティリティ(変動性)の 高まりと欧州のソブリン債危機に伴う世界的な成長リスクを反映して いる。こうした状況の下、豪中銀は今週に入って、2年7カ月ぶりと なる利下げを実施した。

同中銀は「経済面での全般的な不確実性の高まりを受け、一部企 業は需要改善が明確になるまで新規雇用を手控える姿勢をとっている」 と説明している。

豪最大の投資銀行マッコーリー・グループのシニアエコノミスト、 ブライアン・レディカン氏は「豪中銀の報告のトーンはかなり大きく 軟化している」と述べ、「中銀は下振れリスクを認識しており、それが 現実となれば迅速に対応する意向を示唆している。12年末までの追加 利下げの可能性は高い」との見方を示した。

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