ギリシャ首相窮地、最大野党が大連立提案を拒否-信任投票を前に

ギリシャのパパンドレウ首相は、 大連立内閣樹立の提案を最大野党に拒否され、窮地に立っている。総 選挙実施の可能性が高まっており、その場合、デフォルト(債務不履 行)回避に必要な国際支援の供与が遅れる可能性がある。

最大野党・新民主主義党のサマラス党首は、パパンドレウ首相と 政権を組む案を拒否し、首相に辞任を求めた。同首相は、4日深夜に 予定されている信任投票を前に、党内の分裂を回避するため、欧州連 合(EU)と合意したギリシャ支援策の受け入れの是非を問う国民投 票の撤回を示唆した。

ベニゼロス財務相が国民投票は実施しないと述べ、ギリシャのユ ーロ離脱は回避されたとみられるものの、政局混迷がギリシャを欧州 連合加盟国初のデフォルトに近づけつつある。

パパンドレウ首相率いる与党・全ギリシャ社会主義運動(PAS OK)の議席数は、議員1人が今週離党して無所属となったことから、 全300議席中152議席。

信任投票が否決された場合、パプリアス大統領が新たな首相の下 での大連立政権樹立を主導する可能性がある。また大統領が野党によ る政権樹立を促すこともあり得る。国内法によると総選挙は3週間以 内に実施される公算がある。

ロイター通信は3日、パパンドレウ首相が4日夜の信任投票での 可決に協力するなら、辞任して新たな連立政権に今後を委ねることで 合意したと報じた。

首相は、ギリシャはこの極めて重大な時期に政治的空白を作るこ とはできず、内閣総辞職は無責任だと述べている。

「壊滅的な選択」

総選挙が実施されることになれば、突然の国民投票計画発表を受 けて既に遅れが出ている次回融資は棚上げになる可能性がある。

パパンドレウ首相は「壊滅的な結果をもたらすと私が考える選択 は、総選挙の実施だ。議会は閉会となり、われわれは政治的対立へと 突き進むことになるだろう」と発言。「時間を無駄にした揚げ句、破 綻するという事態に至ることなく、総選挙を終了できるか疑わしい」 と指摘した。

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