【個別銘柄】商社、グリー、コマツ、ソニー、アステラ、フォスタ電

きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

商社株:住友商事(8053)が前営業日比5.5%高の1032円、三井 物産(8031)が2.7%高の1134円、伊藤忠商事(8001)が4.5%高の 794円など。3社とも2日午後に決算を発表、野村証券では住友商に ついて、好調な業績に加え資産の入れ替え戦略も順調に進ちょくして いると評価した。三井物は、減損処理の多さを除けば市況上昇効果で 好調な決算だったと分析。伊藤忠に関しては、通期業績の上振れ余地 が大きいなどと予想、3社の投資判断をいずれも「買い」で継続した。 原油など国際商品市況の上昇も支援材料だった。

グリー(3632):8.1%高の2779円で、東証1部の売買代金首位。 ユーザー数の増加やソーシャルゲームの拡充などから、7-9月期(第 1四半期)の連結営業利益は前年同期比2.7倍の166億円となった。 ブルームバーグが集計したアナリスト予想の平均値118億円を大きく 上回った。ドイツ証券では、高機能携帯電話(スマートフォン)の寄 与が顕在化しているとし、業績予想を増額。目標株価も3020円から 3500円へ引き上げた。

コマツ(6301):6.9%高の1970円。クレディ・スイス証券では4 日付のリポートで、2011年10月-12年3月(今年度下期)の建機事 業の営業利益率は15.6%と、過去最高だった08年3月期上期の15.4% を上回ると予想。近い将来の同20%が見えてこようと指摘した。また 2日付リポートでは、リオティント社から大型商談を獲得したことも 来期以降の利益成長に向け極めてポジティブ、と評価している。同社 株の急伸が寄与し、機械指数は東証1部33業種の上昇率首位。

ソニー(6758):7.9%安の1400円。12年3月期の連結純損益予 想を900億円の赤字に下方修正した。従来予想は600億円の黒字。円 高やタイ洪水などの影響で、4年連続の赤字となる見込み。また、赤 字に悩むテレビ事業の収益改善プランも併せて発表。13年度の黒字達 成に向け、先進国市場では品ぞろえを改善、新興国では各地のニーズ に合わせた機種を強化する。JPモルガン証券では、商品力の低下に 落胆などとして投資判断を「オーバーウエート」から「ニュートラル」 へ引き下げた。

アステラス製薬(4503):5.5%高の3005円。米国メディベーショ ン社と共同で開発している経口アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害 剤「MDV3100」に関して、化学療法施行後の進行性前立腺がん患者 に対する第Ⅲ相AFFIRM試験で独立データモニタリング委員会か ら良好な結果を得た、と4日に発表した。

オリンパス(7733):6.8%安の1118円。8日に予定していた12 年3月期第2四半期の決算発表を延期する、と4日午前に発表。今月 の下旬に公表を目指す方針、と広報担当者の北田津世志氏はブルーム バーグの電話取材で述べた。決算内容に対する不透明感が高まったこ とで売りが増加した。

ファーストリテイリング(9983):3.2%安の1万3310円。国内ユ ニクロ事業の10月既存店売上高は、前年同月比4%減だった。下旬か らの気温上昇で冬物販売が鈍り、客単価は4.7%増、客数は8.4%減。 大和証券キャピタル・マーケッツでは、10月実績はネガティブとした 上で、値引き販促を強化した「ヒートテック」での集客効果が十分に 機能したかった点は痛い、と分析した。

日産自動車(7201):4.9%高の735円。12年3月期の連結営業利 益予想を従来の4600億円から5100億円(前期比5.1%減)に上方修 正した。また、洪水の影響で生産を停止しているタイ工場については、 14日から部分的に再開する準備を進めている。メリルリンチ日本証券 では、タイ洪水が自動車のグローバル生産に影響を及ぼす中で、同社 は危機抵抗力を示したとし、タイ工場の稼働再開を含むポジティブサ プライズを多く含む決算内容だった、と高く評価した。

フォスター電機(6794):12%高の1194円。12年3月期の連結営 業利益予想を従来の80億円から35億円へ減額、前期比では4.8%増 益予想が一転、54%減益の見通しとした。レアアース・マグネットな ど原材料価格の高水準での推移を想定。ただ、SMBC日興証券では、 レアアース価格は足元の落ち着いた状況が続けば、12年1-3月の調 達価格が低下する可能性があり、懸念はひと段落していると分析。今 回の業績予想の下方修正で悪材料は出尽くし、株価は価格転嫁の通期 貢献による13年3月期の大幅増益を織り込む展開を予想している。

クボタ(6326):6.7%高の652円。海外を中心とした機械部門の 増収や全社的なコスト削減が貢献し、4-9月期の連結営業利益は前 年同期比14%増の492億円と従来予想の450億円を上回った。12年3 月通期計画の1000億円は据え置き。SMBC日興証券では、4-9月 決算はサプライズが無かったとした上で、タイ洪水や為替の影響を考 慮しても同社が通期計画を維持したことはポジティブ、と評価。投資 判断「1(アウトパフォーム)」を強調した。

ミネベア(6479):10%高の292円。原材料高騰や円高の影響を受 けた上期動向、10月に発生したタイの洪水の影響も踏まえ、12年3月 期の連結営業利益予想を前期比46%減の120億円と従来の210億- 245億円のレンジから下方修正した。ただ野村証券では、ハードディ スクドライブ(HDD)用ピボットのシェア上昇やHDDモーターの 収益改善を織り込み業績予想を増額、目標株価を340円から360円へ 引き上げた。

良品計画(7453):4.4%安の3555円。2日に発表した10月の直 営既存店売上高は前年同月比8.1%減となり、5カ月ぶりに前年を下 回った。衣服・雑貨では、気温が高めに推移してアウターなど高単価 の季節商品の動きが鈍かった。

日本板硝子(5202):4.4%安の152円。アジアでのガラスの過剰 生産の影響やエネルギーコストの上昇から、12年3月期の連結営業利 益予想を270億円から250億円に減額した。野村証券では、ガラス需 要の減速はこれからとし、今期予想を230億円へ下方修正するととも に、投資判断も「1(買い)」から「2(中立)」へ引き下げた。

ソフトバンク(9984):2.7%高の2579円。UBS証券では、同社 の対中国投資ポートフォリオの大半を占めるアリババグループの企業 価値を4兆8217億円と試算。アリハバグループなどを査定した後の同 社の目標株価を3570円と、従来の3390円から引き上げた。

帝人(3401):3.6%安の244円。大和証券キャピタル・マーケッ ツでは、樹脂やフイルムを中心とした化成品事業の収益が急減してい るとし、投資判断を「3(中立)」から「4(アンダーパフォーム)」 へ引き下げた。

マツダ(7261):4.4%安の151円。円高の長期化から、12年3月 期の連結営業利益予想を従来の200億円からゼロ(前期は238億円) へ減額修正した。ブルームバーグが集計したアナリスト予想の平均値 は54億円。下期の為替レートは1ドル=76円、1ユーロ=105円。さ らに、未定としていた9月末と期末配当予想をそれぞれ無配とした。

ダイキン工業(6367):4.7%高の2364円。省エネ性能の高いエア コンが国内で伸長、中国でもエアコン販売が好調で、4-9月期の連 結営業利益が従来予想の410億円を上回る470億円前後になったもよ う、と3日付の日本経済新聞が報道。前年同期比は16%増で、12年3 月通期も従来予想の850億円を上回る900億円前後になる公算が大き いという。

三菱マテリアル(5711):2%高の206円。4-9月期の連結営業 利益は前年同期比4%増の300億円強になったもよう、と3日付の日 経新聞朝刊が報道。従来予想は260億円。銅価格の高値圏推移で銅事 業の収益が拡大、超硬工具も堅調だったとしている。

トヨタ自動車(7203):1.9%高の2552円。主力のハイブリッド車 「プリウス」の国内販売価格を実質値上げすることが分かった、と4 日付の日経新聞朝刊が報道。29日に予定している内外装デザインの一 部変更に合わせ、最低価格を205万円から217万円へ引き上げる。

戸田工業(4100):7.6%高の608円。リチウムイオン電池正極材 料など電子素材の販売が増え、4-9月期の連結営業利益は前年同期 比49%増の17億5500万円と従来計画の14億円を上回ったもよう、 と2日に発表。本業の好調を評価する買いが膨らんだ。純利益に関し ては、円高による為替差損発生と投資有価証券の評価損発生を踏まえ、 6億円から3億3800万円に見直し。

ヨロズ(7294):3.3%高の1927円。12年3月期の連結営業利益 は前期比15%減の79億円と、従来予想(70億円)ほど落ち込まない 見込み。4-9月期実績を踏まえたほか、10月以降も自動車部品や金 型設備での売り上げの増加を予想するとしている。

有沢製作所(5208):2.9%安の334円。円高、タイ洪水被害の影 響から売り上げの減少が見込まれるとし、12年3月期の連結営業損益 予想を17億5000万円の赤字と、従来計画の2億5000万円の黒字から 大幅下方修正した。前期は3億5600万円の赤字。

イー・アクセス(9427):5.6%高の2万1320円。次世代の携帯電 話通信規格「LTE」に対応した高速データ通信サービスを12年3月 に始める、と4日付の日経新聞朝刊が伝えた。LTEサービスの商用 化は、NTTドコモに続き2社目という。

オイレス工業(6282):5.3%高の1498円。発行済み株式総数の

3.28%に当たる100万株、金額で20億円を上限に自社株買いを行うと 2日に発表。取得期間は7日から12年2月29日。12年3月1日には、 200万株の自社株を消却するとしており、株主還元姿勢への評価や当 面の需給好転を見込む買いが先行した。

ローム(6963):1.6%安の3920円。4-9月期の連結純損益は 21億円の赤字(前年同期は98億円の黒字)となったもよう。従来予 想は60億円の黒字だった。円高による為替差損の発生、08年にOK Iセミコンダクタを買収した際に発生したのれんについて、減損損失 を計上することも響く。

ミクシィ(2121):1.1%安の23万7000円。震災による悪影響や スマートフォン普及の中でのモバイル広告の出稿減少が響き、4-9 月期の連結営業利益は前年同期比50%減の8億5000万円と落ち込ん だ。会社側では、12年3月期の連結営業利益予想を従来の34億-38 億円のレンジから16億-25億円へ引き下げ。

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