G20首脳会議、欧州に危機収拾で行動迫る-ギリシャ政府は崩壊寸前

欧州が2年にわたり金融危機を 克服できていないことにいら立ちを募らせる世界各国の指導者は、フ ランスのカンヌで3日開幕した20カ国・地域(G20)首脳会議で、 相次ぎ不満をぶちまけ、世界経済のために迅速な解決を強く迫った。

重債務にあえぐギリシャ政府が4日にも崩壊するかどうかの瀬戸 際に立たされている中で、G20首脳会議は欧州当局に対し、1週間前 に合意したギリシャ救済計画の具体化と実行を強く求めた。

オーストラリアのギラード首相は「われわれが立ち向かっている のは、指導者は行動するという信頼感が市場で欠如しているという問 題だ」と指摘し、「だからこそ指導者の行動が極めて重要だ」と強調 した。

米国や英国、中国、ロシアも同調したこうした呼び掛けは、G20 が期限とした今週までに欧州が財政問題の解決策を提示できなかった ことへの国際的な失望感を浮き彫りにしている。メルケル独首相とサ ルコジ仏大統領は、ギリシャ支援を棚上げにしてイタリアに一層の緊 縮策を求めることで危機解決のイチシアチブの回復を目指している。

サルコジ仏大統領は記者団に対し「ユーロ圏は世界全体に信頼の メッセージを是が非でも送らねばならない」と述べ、「われわれが下 した決定は適用されねばならないし、決めたルールは尊重されねばな らない」と語った。

ギリシャ議会は4日にパパンドレウ首相率いる内閣の信任投票を 行う予定で、政治家や投資家にとってアテネ情勢は引き続き焦点だ。 パパンドレウ首相は救済受け入れの是非を問う国民投票の実施計画を 打ち出していたが、これをめぐり与党が分裂し、金融市場も混乱。国 民投票はギリシャにユーロ圏離脱という犠牲を払わせることになりか ねないと、欧州首脳が異例の警告を行ったことなどから、3日に計画 撤回を示唆した。

カナダのハーパー首相によれば、ギリシャがユーロ圏を離脱する 必要性の有無についてG20で議論された。英国の当局者によると、G 20各国の首脳らは急展開するギリシャ情勢を追うため、会議中も携帯 端末「ブラックベリー」をモニターしていたという。

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