米国株(3日):上昇、ECB利下げとギリシャ国民投票撤回示唆で

米株式相場は上昇。S&P500 種株価指数は続伸した。ギリシャが救済策の受け入れに近づいたとの 見方や、欧州中央銀行(ECB)による予想外の利下げが手掛かりと なった。

携帯電話用の半導体メーカー、クアルコムが高い。売上高見通し がアナリスト予想を上回ったことに反応した。食品のクラフトフーズ も上昇。同社は業績予想を上方修正した。化粧品のエスティローダー は大幅高。利益予想の上方修正や増配、株式分割の計画が好感された。

S&P500種株価指数は前日比1.9%高の1261.15。2日間の 上昇率は3.5%。年初来でプラスに浮上した。ダウ工業株30種平均 は208.43ドル(1.8%)高の12044.47ドル。

ハンティントン・アセット・アドバイザーズのシニアファンドマ ネジャー、ピーター・ソレンティーノ氏(シンシナティ在勤)は「ギ リシャは追い詰められつつある」とした上で、「今は少し落ち着きを 取り戻している状況だ。またECBの利下げ決定で、スペインとイタ リアの市場での資金調達における圧力が多少取り除かれるだろう」と 述べた。

米国株は今週初め、ギリシャのパパンドレウ首相が政権への信任 投票と救済策についての国民投票を実施する方針を示したことが嫌気 され、大きく下落していた。

国民投票

ギリシャのベニゼロス財務相はアテネの議会で、国民投票は実施 しないと言明した。パパンドレウ首相はユーロ圏にとどまりたいかを 決めなければならないと発言した数時間後、一転してギリシャはユー ロ圏に属していると述べた。

投資会社ホランド(ニューヨーク)のマイケル・ホランド会長は 「パパンドレウ首相はこの度胸試しで完全にひるんだ」とした上で、 「興味深いのはひるむまで非常に時間がかかったことだ。世界中の市 場が彼が間違っていることを示していたにもかかわらず、随分長く考 えを変えなかった。正常な考え方とは思えない」と続けた。

ECBはこの日の政策委員会で、政策金利を0.25ポイント引き 下げ1.25%とすることを全会一致で決定。これを手掛かりにこの日 は世界的に株価が上昇した。ブルームバーグ・ニュースが実施したエ コノミスト調査では、55人中51人が違う決定を予想していた。ド ラギ総裁は利下げについて、「低成長から緩やかなリセッション(景 気後退)へと向かっているとみられる」現状が一因と説明した。

米経済指標

株式相場はこの日上昇した始まったものの、米供給管理協会(I SM)が発表した非製造業総合景況指数の低下や、ブルームバーグ消 費者信頼感指数の悪化を嫌気し、一時上げを消す場面があった。

4日に発表される10月の雇用統計では、雇用者数の伸びが鈍化 すると見込まれている。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノ ミスト予想では、非農業部門雇用者数は9万5000人増。9月は10 万3000人増だった。

S&P500種では、主要10業種の指数すべてが上昇。エネルギ ーと資本財の伸びが目立った。

クアルコムは7.5%高の56.11ドル。クラフトは3.3%高の

35.78ドル。エスティローダーは18%上昇の118.92ドルで、上昇 率はS&P500種で最大となった。

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