東電:福島第一原発2号機は自発核分裂-臨界状態ではない

東京電力の松本純一原子力・立地本 部長代理は3日、福島第一原子力発電所2号機で「一時的な臨界」が起 きた可能性があるとされていた問題で「自発核分裂によるもので、臨界 ではない」との見方を示した。

松本氏は臨界ではないと判断した理由について、原子炉圧力容器下 部にたまっている核燃料からは中性子が発生しているが、自発核分裂の レベルで臨界を想定するほどのエネルギーが出ていないことを挙げた。

松本氏は検出されたキセノン135(半減期9時間)の量とキュリウ ム242、244の量が一致したこと、臨界に達したと仮定するならばキセノ ン135が検出された量の1万倍以上にならなければ整合性がとれないこ となどを具体的な根拠として示した。

松本氏は「再臨界はなかった」と明言し、この見解を経済産業省原 子力・安全保安院に報告する。

東電は念のため、核分裂反応を抑えるホウ酸水を注入したが、松本 氏は損傷した核燃料の自発核分裂で臨界ではないため、「入れる必要性 はない」と語った。

松本氏は前日「一時的に臨界が起きた可能性がある」との見方を 示したことについて、「評価に時間がかかったとはいえ、不安を生じさ せたことは申し訳なかった」と謝罪した。

松本氏は、今後再臨界が起きる可能性について、「完全には否定し ないが、確率は極めて小さい。臨界の条件をそろえることは難しい」 と述べた。

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