米国株(2日):反発、FOMCが必要に応じ措置講じる方針示す

米株式相場は反発。S&P500 種株価指数は3日ぶりに上昇した。米連邦公開市場委員会(FOM C)が経済は幾分か力強さを増したと指摘したほか、景気回復を確 実にするため必要に応じて行動を取る方針を示したことが手掛かり。

S&P500種では主要10業種中、商品および金融株の指数の上 げが目立った。銀行バンク・オブ・アメリカ(BOA)や石油のシェ ブロン、アルミ生産のアルコアが高い。マスターカードは利益がアナ リスト予想を上回ったことが好感され上昇。一方で店頭市場での取引 初日となったMFグローバル・ホールディングスは急落。同社は米連 邦破産法11条の適用申請後、ニューヨーク証券取引所(NYSE) で上場廃止となった。

S&P500種株価指数は前日比1.6%高の1237.90。過去2日 間では5.2%安となっていた。ダウ工業株30種平均はこの日178.08 ドル(1.5%)上げて11836.04ドル。

セキュリティー・グローバル・インベスターズで240億ドルの 運用に携わるマーク・ブロンゾ氏(ニューヨーク州アービントン在 勤)は電話インタビューで、「2つのコメントに注目が集まってい る。経済が安定度を増したことと、FOMCに行動を起こす用意が あるということだ」と指摘。「加えて、今は行動を起こさないとい うことで、経済は順調だという安心感を強めている」と続けた。

FOMC声明では、経済成長は7-9月(第3四半期)に「幾分 力強さが増した」とした一方、景気見通しに対しては「著しい下振れ リスク」が存在すると指摘した。また米連邦準備制度理事会(FRB) のバーナンキ議長は記者会見で、経済情勢により一段の金融緩和が正 当化されれば、住宅ローン担保証券(MBS)の追加購入は「現実的 な選択肢」になるとの認識を示した。

経済予測

FOMCは2012年の経済成長率見通しを引き下げ、来年10- 12月(第4四半期)の失業率は平均8.5-8.7%と予想した。FR B理事5人と地区連銀総裁12人によるFOMCの予測中央値では、 2012年の米経済成長率予想は2.5-2.9%となっている。今年の経 済成長率予想の中央値は1.6-1.7%。

キーコープ(クリーブランド)のプライベートバンキング部門チ ーフ投資ストラテジスト、ブルース・マケイン氏は電話インタビュー で、「景気の改善が続く限り、FOMCが余計な行動を起こすことは ないだろう」とし、「現時点ではFOMCが刺激策をやり過ぎ、明ら かに改善しつつあるインフレ見通しを複雑にさせるかもしれないと の懸念の方がもっと強い。FOMCは欧州の救済計画が失敗に終わっ た場合の備えを用意しておきたいと考えており、そうした理由から可 能な限り準備を整えておこうとしている」と指摘した。

ギリシャのパパンドレウ首相は10月31日に突如として議会で 信任投票を行う計画を発表したほか、同国への救済策について国民投 票を実施する考えを表明した。

BOA、マスターカードが高い

米経済がリセッション(景気後退)を回避できるとの期待から、 景気敏感株で構成されるモルガン・スタンレー・シクリカル指数は

1.8%上昇。また経済活動の指標と見なされるダウ輸送株平均は

1.3%上げた。KBW銀行指数は3.3%高。BOAは5%高の6.72 ドル。アルコアは3.2%上昇し10.70ドル。シェブロンは2.4%上 昇の104.54ドル。マスターカードは7%高の357.66ドル。

MFグローバルは79%安の25セントとなった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE