11月2日の米国マーケットサマリー:株反発、FOMC政策への期待で

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3727 1.3703 ドル/円 78.08 78.37 ユーロ/円 107.18 107.39

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,836.04 +178.08 +1.5% S&P500種 1,237.91 +19.63 +1.6% ナスダック総合指数 2,639.98 +33.02 +1.3%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .23% -.01 米国債10年物 1.99% +.00 米国債30年物 3.02% +.02

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,729.60 +17.80 +1.04% 原油先物 (ドル/バレル) 92.40 +.21 +.23%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルが対ユーロで下げ渋る展開と なった。米連邦準備制度理事会(FRB)は1、2両日に開催した連 邦公開市場委員会(FOMC)終了後に声明を発表し、景気判断を前 回会合時よりやや上方修正しながらも、「著しい下振れリスク」が残 っていると指摘。追加の金融緩和策には踏み切らなかった。

声明発表後のドルは円に対しても下げを縮小。FOMCは今回の 声明でも、下振れリスクには「世界の金融市場における緊張」が含ま れると指摘した。シカゴ連銀のエバンス総裁は追加緩和の実施を主張 して委員会決定に反対票を投じた。ワシントン時間午後2時15分よ りバーナンキFRB議長の記者会見が開かれる。

BNPパリバの為替ストラテジー責任者、レイ・アトリル氏(ニ ューヨーク在勤)は「市場はもう少しハト派的なものを警戒していた」 とし、「米国債相場が上げてドル安が進むと思われていたが、逆の展 開になった」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時08分現在、ドルはユーロに対し前日 比0.2%安の1ユーロ=1.3728ドル。一時0.9%下げる場面も見 ら

れた。円に対しては0.4%安の1ドル=78円09銭となっている。

FRBが量的緩和策として資産購入第3弾を発表するとの観測 で、ドルは朝方から軟調に推移していた。一方で今週に入り下げて いたユーロは反発。パパンドレウ首相が救済策受け入れの是非を問 う国民投票の実施を求めたことに対し、ギリシャ内閣は支持を表明 した。

◎米国株式市場

米株式相場は反発。S&P500種株価指数は3日ぶりに上昇し た。米連邦公開市場委員会(FOMC)が経済は幾分か力強さを増 したと指摘したほか、景気回復を確実にするため必要に応じて行動 を取る方針を示したことが手掛かり。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比1.6%高の1237.87。過去2日間では5.2%安と、 過去1カ月弱で最大の下げとなっていた。

セキュリティー・グローバル・インベスターズで240億ドル の運用に携わるマーク・ブロンゾ氏(ニューヨーク州アービントン 在勤)は電話インタビューで、「2つのコメントに注目が集まって いる。経済が安定度を増したことと、FOMCに行動を起こす用意 があるということだ」と指摘。「加えて、今は行動を起こさないと いうことで、経済は順調だという安心感を強めている」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は軟調。米連邦公開市場委員会(FOMC)は声明で 景気判断を前回会合時よりやや上方修正しながらも、「著しい下振れ リスク」が残っていると指摘した。FOMCは追加金融緩和は見送っ た。

10年債利回りは上昇。FOMCはフェデラル・ファンド(F F) 金利誘導目標を0%から0.25%で据え置き、少なくとも2013年半 ばまで異例な低水準を正当化する可能性が高いと述べた。朝方は償還 期限の長い国債を中心に米国債が売られた。欧州連合(EU)首脳が 2日にフランスのカンヌで緊急会議を開き、支援策で求めた緊縮財政 措置以外に選択肢はないとの考えをギリシャに伝える意向であること が材料視された。米財務省は来週、3年債と10年債、30年債の入 札(計720億ドル)を実施する。

ドイツ銀行プライベート・ウェルス・マネジメント部門の債券 トレーディング責任者、ゲーリー・ポラック氏(ニューヨーク在勤) は「投資家はもっと踏み込んだ内容の声明を望んでいたのだろう。も しくは、成長に対して前向きな評価を望んでいなかったのかもしれな い。この日の午後までは米国債は変動なく推移していた」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時 間午後0時48分現在、10年債利回り前日比4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の2.03%。30年債利回りは5b p

上げて3.05%。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は4日ぶりに上昇。欧州の債務危機が深 刻化するとの懸念を背景に、資産価値の保持を目的とした金買いが膨 らんだ。

欧州の首脳はこの日緊急会議を開き、ギリシャに対して同国向け 支援策で求めた緊縮財政措置以外に選択肢はないとの考えを伝える。 米連邦公開市場委員会(FOMC)は会合後の声明で、経済は幾分力 強さが増したとした一方、「著しい下振れリスク」が残っていると指 摘した。

カントリー・ヘッジング(ミネソタ州セントポール)のアナリス ト、スターリング・スミス氏は電話インタビューで、「不透明感が引 き続き欧州を取り巻いているため、安全への逃避がみられる」と述べ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前日比1%高の1オンス=1729.60ドルで終了。一時は 2%上昇する場面もあった。前日までの3営業日は2.1%値下がり していた。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は4日ぶりに上昇。米民間部門の雇用 者数の伸びが市場予想を上回ったことが手掛かり。

給与明細書作成代行会社のオートマティック・データ・プロセッ シング(ADP)エンプロイヤー・サービシズが発表した10月の米 民間部門雇用者数は前月比で11万人増加した。市場予想は10万人 増だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)が来年の経済成長率見 通しを従来予想から引き下げたことから、原油は午後の取引で伸び悩 む展開となった。

PFGベストの調査部門バイスプレジデント、フィル・フリン氏 (シカゴ在勤)は「ADPの数値で米経済がリセッション(景気後退) に陥っていないことが示唆されたのは確実だ」と指摘。「FOMCは 経済予測を下方修正したが、それでもまずまずの成長率だ」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前 日比32セント(0.35%)高の1バレル=92.51ドルで終了した。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor: Shigeru Chiba 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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